CSI: NY - Season 9, Episode 11
弁護士のマニー・ハインドとエンジニアのジャスティン・ヴァンダーヘイデンが、それぞれオフィスと自宅で射殺される。2人の間に特に交遊関係はないようだが、使用されたのは同じように旋条痕のない銃弾。マニーの現場には砕けた金属片が散乱し、ジャスティンの現場には金属粉が落ちていた。また、ジャスティンが所有していたパソコンが持ち去られたらしいとわかる。
ジャスティンは事件当日クラブへ出かけ、誰かと一緒に店を出たところが防犯カメラに映っていた。連れの男の顔は見えなかったが、予定表によると、ジャスティンは投資家のアンディ・スタインと会う予定だったらしい。スタインは、クラブへ行ったことは認めたものの、ジャスティンは現れなかったと主張する。
ホークスはジャスティンが持っていたデータから、彼が3Dプリンタで銃を作っていたことを突き止める。銃の形成にはエポキシ樹脂を混ぜた金属粉を使用する。ジャスティンの現場にあった金属粉は製造に使用した材料と思われた。
リンジーはプリンタで銃を製造して試射するが、2度目に撃った時に銃は衝撃に耐えられずバラバラに砕けてしまった。おそらくまだ試作品だったのだろう。マニーの現場の金属片は、砕けた銃の破片であろう。
銃が壊れた時に犯人は怪我をしたはず――と考え、市内の病院を調べ、また銃の破片から検出したDNAと照合したところ、強盗の前歴のあるアンディ・ルイスが浮上。
ジャスティンはアンディ・スタインと会うためにクラブへ行き、間違ってアンディ・ルイスに話しかけて銃の話をした。ルイスは人違いだと言わずに「物を見せてほしい」と一緒にジャスティンの自宅へ行き、彼を射殺して銃を奪う。そして、自分の服役中に妻と浮気した弁護士のマニーを射殺したのだった。
3Dプリンタで銃を製造って、たしかこの頃にニュースで話題になったなぁ……と思い出す。2件の事件は関連があって、人違いからとんでもない所へ飛び火してしまったという真相だった。ジャスティンは出資を頼む投資家の顔を知らなかったのだろうか。有名な投資家ともなるとネットでもマスメディアでも顔を確認できないとはちょっと考えられない。それに元強盗犯と投資家を間違えるかな? 服装も雰囲気も全然違うと思うのだけど。それだけジャスティンが若くて世間知らずだったということなのだろうか。
そして、事件と関係のない個人ストーリー、今回はシドが癌を告白。枕の特許で得た大金を、自分が担当した犯罪被害者の遺族に匿名で送り、ジョーだけが真相に気づくという話だった。うーん、これはこれで美しい話ではあるし、真相を知ったジョーの表情もすごく良かったけど、大金を得た遺族が狙われたり、妬まれて攻撃されたりすることにならないのだろうかと余計な心配をしてしまった。
個人ストーリーというほどのボリュームではないけど、フラックがロバート刑事と卓球デートという話も。残りエピソード数から考えて、この2人のラブコメ展開でぐだぐだする時間はないと思うので、これはこれでいいか。