Dexter - Season 1, Episode 7
少年の遺体が発見される。デクスターは被害者の傷跡を見て、ナイフの使い方がジェレミー・ダウンズと同じであることに気づく。結局ジェレミーは、無駄な殺しを止められなかったのか。
エンジェルとデボラは、現場近くでの交通違反者リストをつき合わせて、ニール・ペリーという容疑者を割り出す。このペリーという男は、トゥチが発見された時に病院の近くにおり、目撃者として事情聴取を受けていた。2人はペリーの自宅へ行くが、その周囲には監視システムがはりめぐらされており、惜しくもペリーを逃してしまう。
ペリーのトレーラーの中には、複数の生き物の部位をつなぎ合わせたような不気味な剥製が大量にディスプレイされており、死体の処理方法に関する資料や、アイストラック・キラーに関するスクラップなども発見される。中には報道されていないはずの写真もあった。庭にはシェリの事件で目撃されたステーションワゴン。
デボラは大興奮でデクスターを呼び出すが、デクスターはペリーの住居を一目見て「彼はアイストラック・キラーではない」と判断した。血を抜き、凍らせた肉体だけを切断する手口は、ペリーの住居にあふれかえる剥製の山とはまったく特徴を異にした物だった。しかし庭に埋められていた遺体(ペリーの母親と思われる)が発見され、しかも手足に切断した形跡があったことからペリー犯人説は決定的となる。
デクスターはペリーの自宅を後にしてジェレミー・ダウンズを探し出すが、連れ出そうとしたが、突然現れたドークスに先を越されて逮捕されてしまう。フードとサングラスで顔を隠していたデクスターは、何とかドークスに見られずにすんだ。ドークスはデクスターが分析したナイフの使い方から、ジェレミーに行き着いていたのだ。
ラグェルタはペリーの携帯電話の使用履歴を調べ、移動範囲を絞り込む。エンジェルとデボラはその一帯のモーテルをしらみつぶしに調べ、ペリーが売春婦を連れ込んだ部屋を発見し、逮捕。
マイアミ警察の警察官たちは、ペリーを尋問するラグェルタのビデオ映像に釘付けになっている。デクスターはそっとその場を離れ、取調室にいるジェレミーに会いに行く。そこでジェレミーの話を聞いてみると、彼は昔のデクスター自身と同じように心に空洞を抱えて苦しんでいた。ハリーがいつも自分の話し相手になり支えてくれたことを思い出し、デクスターはジェレミーの力になろうとする。だがジェレミーは留置場で自殺してしまった。彼はデクスターの言葉に従い「殺す価値のある者だけを殺し」たのだった。
デボラはトゥチの退院祝いに出かけ、そこでトゥチの義手と義足を作った整形外科医のルディと恋に落ちる。
仲間をひとり失ったデクスターはペリーに面会するが、ペリーはデクスターの顔を見て「誰だ?」と言う。どうやらデクスターが何者かわかっていない様子――彼がアイストラック・キラーであろうはずがない。
今回はなし(いったんはジェレミーを狙うが失敗)。
3話で「人の命を奪うということは、人間性から切り離される(disconnect)ことだ」という内心を吐露したデクスターが、仲間と繋がる(connect)ことを望む。最初は始末しようとしたジェレミー(前回で殺人道具一式を処分したはずなのに、準備早いな)に対し、ハリーのように彼を導こうと思うのだが……。
孤独。夢。人とのつながり――パイロットの回ではドーナツの空き箱のように空っぽだったデクスターの中に、だんだん色々な物が入っていくように思えた。
ペリーの部屋すごかった……。頭部だけの剥製(壁にかけて飾るやつね)も、鹿なんかではよくあると思うが、それが「犬」だとやっぱり変なんだよね。鹿の角とウサギ(?)の頭部と鳥の胴体の合成とか、アライグマの生首とか、とにかく「変」。TVの小道具では大げさなくらいがちょうど良い(視覚的にアピールする)ので、少々悪趣味に走ることがある、というのは製作者のインタビュー(何だったか忘れたが日本の番組)で聞いたことがあるのだけど、これもそういう意図なのかな。確かにインパクトはあるな。
同じ夢を見ながら「次の段階」への移行を進めてきたリタとの間も、ポールが仮釈放されたことで変化を余儀なくされそうだ。そんなこんなで次回に続く。
— Yoko (yoko221b) 2007-10-14