Dexter - Season 5, Episode 4
デクスターは監禁されていた女性を手当する。脅えて暴れたため注射で眠らせたところへ、デボラから電話が入り「難事件だから手伝ってほしい」と頼まれる。デクスターはボイドの家から直接ファウジの現場へ向かい、被害者と加害者の体勢を検証し、安物の葉巻の灰を見つける。デボラは裏口で葉巻の吸殻を発見。
帰宅したデクスターに対し、ソーニャは「朝帰りはひどすぎる」と怒り、もう辞めると言って帰ってしまう。
エンジェルはロペス巡査部長を見舞って謝罪し、ロペスは告訴を取り下げる。だが内部監査はまだ続く。
デクスターは監禁女性の指紋を取って署で調べ、ミネソタ出身のルーメン・ピアスであることを知る。さらに、ルーメンのモーテルの宿泊費が未納であることを突き止め、夫と偽って未納の金を払い、荷物を引き取る。その中には、母親からルーメンに宛てた手紙が入っていた。
その後デクスターはソーニャを訪ね、「戻って来てほしい」と頼み込む。
現場で発見された葉巻はカルロス・フエンテスの物とわかる。カルロスは兄のマルコと一緒に住んでおり、像を買った2人の男と特徴が一致する。その住所へ行ってみると、そこには大勢の男女と子どもたちが共同で暮らしていた。デボラはフエンテスを発見するが、彼はそこにいた若い男の首を切りつけて逃走。
証人との接触を断られたクインはFBI捜査官を尾行し、あっさり隠れ家を発見。FBIの監視の隙を突いてジョーナに話しかけてデクスターの写真を見せるが、返事を聞く前にFBIに見つかって逮捕されてしまう。ラグェルタは怒り、クインを停職にして「これ以上トリニティ事件に関わるな」と厳しく言い渡す。
ルーメンはいったん逃げようとするが捕まる。デクスターはボイドがドラム缶を投棄した現場へルーメンを連れて行き、ボイドの犯罪の証拠を見せつけ、身の上話をしてようやくルーメンの信頼を得る。そしてルーメンを監禁して暴行したのがボイドだけではなく、他にも共犯者がいたことを知る。
殺人を目撃されたデクスターは、目撃者ルーメンを殺さず助ける。その後始末で朝帰りになってしまい、ソーニャは怒って辞めようとするが、その後デクスターの謝罪を受け入れて翻意。やはりこの人、デクスターの本性を直感的に見抜きそうな気がしてしょうがない。
そのデクスターの本性を直接目撃したルーメン。犯人はボイドだけではなく、他にもいるらしい――ということで、この事件の真相が今シーズンの主要ストーリーになっていくのかなと思う。ルーメン自身に関しては、ミネソタの実家から家出してきたらしいということ、監禁され暴行を受けていたということぐらいしかまだわからない。
サンタ・ムエルテ事件の方は、デクスターが今後どう関わっていくかまだよくわからないが、血痕分析に関する有能ぶりを事件現場で発揮するのは久しぶりに見たような気がする。
さて、デクスターに疑いを抱いているクインは、証人との面会を断られ、FBIの捜査官を尾行して見事接触に成功。シーズン2でもそうだったが、FBIのマイアミ支局はやはりダメダメだ。それはそうと、ジョーナはデクスターの顔を認識したはずなのに、それをFBIに伝えていないようだ。彼は前シーズンで「カイル」が父親を探すのに協力していたので、彼が父親を殺したことをうすうす感づいていてかばっているのかもしれない。そもそも、リタ殺しはトリニティの犯行であると思われているわけだから、ジョーナたちは当然、リタやデクスターを知らないかと、FBIから事情を聞かれているはずではないか。
そんなこんなで、4話目にしてようやく今シーズンの方向性が見えてきたような気がする。リタ事件の後始末にはそれなりの時間が必要だったのだろうが、12話しかないシリーズだと、ちょっと時間がもったいない。
— Yoko (yoko221b) 2012-01-01