Homicide - Season 3, Episode 3
警察署内でガス漏れ事故が発生し、署員は全員避難。修理が済むまで古い銀行の建物を使うことになる。ルイスとケラマンは女性が射殺された事件を担当。現場にはカメラマンのブロディが警察より先に到着して撮影していた。
被害者の氏名はマーシャ・グールド。近所に住む姉(妹)のクレイボーン夫人を訪ねた帰りに、バス停で撃たれたのだった。
ブロディは撮影した映像に犯人らしき人物が映っていることに気づくが、TV局の上司は「独占スクープ映像なので絶対に警察に見せるな。見せたらクビだ」と言い渡す。ブロディはそれでもテープを警察に持って来るが、誤解したジャデーロに追い出されてしまう。ブロディはルイスとケラマンに事情を話し、「映っていたのが犯人であれば逮捕する場面を撮影させてほしい」と頼み込む。
ブロディのテープにはコルト拳銃を持った若者が映っていた。犯行に使われた銃もコルトだったため、ルイスは写真を元にトレヴァー・ダグラスという氏名を突き止め令状を取る。判事は最初、不十分な証拠で動くことの多いルイスの評判を気にして却下しようとするが、ケラマンの説得で令状にサインする。
捜索の結果、拳銃は発見されるが、トレヴァーは不在。結婚式があるので皆で教会にいると聞き、行ってみたところ何と新郎がトレヴァーだった。ルイスとケラマンはその場でトレヴァーを逮捕。撮影していたブロディは、式を撮影していた従兄弟が現場にいた共犯者であることに気づき、彼もその場で逮捕される。自宅からは、グールド事件の他に何件もの犯罪を撮影したテープが発見される。
新人が来て席をもらうと、前任者のパートナーが「そこは○○の席だぜ!」とやるのはお約束の展開なのかな。しかしクロセッティの席がまだ残っていたとは……確かに、あれからメンバー増えてないもんね。とはいっても、「停職中」のボランダーやフェルトンとは違ってクロセッティが亡くなってからもう1年近く経っているはずなので、もうけじめを付けても良いんじゃないか、という気もする。
……なんてことをちらっと考え始めたら、いきなりガス漏れ事故で避難することになり、お約束の展開も何だか中途半端に終わってしまった。ボルチモア警察署って、かなり老朽化しているのだろうか。確かシーズン1あたりでも、アスベストの除去作業をしていたっけ。別のドラマだけど、The Wire の市警はもっときれいな建物だったような。
ケラマンは殺人課に来たのにヘルメット持参だったりジーンズだったりと、まだちょっと慣れていない様子だが、早速ルイスとパートナーを組み、ペンブルトンの車を仲良く乗り逃げして(笑)事件現場へ。
事件は、若者2人が年配の女性を面白半分に射殺し、その瞬間をビデオに撮影してはしゃぎ回るという、何ともやりきれない物。犯人2人組は今まで何度もこういう事件を起こし、いずれも未解決に終わっていたようだ。逮捕後に犯人の家から押収された大量のビデオテープを見て、いっそう気が重くなる。今回は、ニュースカメラマンのブロディが事件直後に撮影していたので、そのテープから見事に犯人が判明する。
ブロディはTV局の契約カメラマンで、「独占特ダネ」が最優先という上司の命令と自らの正義感の板ばさみになってしまい、捜査に協力しつつ、かつ別方向から特ダネをゲットするという一挙両得を狙う。その結果、挙式中の新郎が逮捕される瞬間という劇的な場面を撮影し、さらに共犯者まで特定するというお手柄で大喜び――と思ったら、結局クビの裁定は変わらず、スクープ映像も局に取り上げられてしまって可哀想。でも、この場合はおそらく職務著作ということで、著作権はTV局にあるのだと思う。
ハワードは史上最高得点で試験に合格して、晴れて巡査部長に昇進。しかし、張り切りすぎてちょっと空回りしてしまった様子。新人のケラマンは屈託なく「サージ(巡査部長)」と呼びかけていたが、ルイスとの間はどうもギクシャクしてしまい、最後はバーでバーテン(マンチ)相手に愚痴。うーん、ハワードとマンチの組み合わせも悪くないけど、やっぱりハワードの隣にはフェルトンにいてほしいなぁ。恋愛感情の入らないカラッとした男女ペアで、見ていて気持ち良かったのに。(涙)
— Yoko (yoko221b) 2011-09-19