Law & Order - Season 7, Episode 15
河に遺体を投げ捨てていた男が現行犯で逮捕される。河からは、男が遺棄した男性とともに、別の女性の遺体の一部が発見される。女性の方は死後24時間以上経過していたが、男はその日の朝に刑務所を出所したばかりだったので無関係とわかる。
胸に入れていたインプラントから、身元は映画の制作スタジオに勤務するハイディ・エリソンと判明。ハイディは最近、俳優デレク・モローとの仲が噂になっていた。ハイディはジムからスタジオに電話し、助手に「休暇を取る」と告げて連絡を絶っていた。旅先までプライベート・ジェットを手配していたが、飛行場には現れなかったらしい。その後、ゴミ箱から頭部が発見され、遺体はハイディであると確認される。死因は頭部への銃撃。死ぬ前に性交渉を持った形跡があった。
ハイディは監督のエディ・ニューマンと離婚のゴタゴタを抱えていた。ニューマンは現在LAで撮影中。刑事のスチュー・ミラーは2人が結婚していた時にDVの通報を何度か受けたという。自宅を調べてみると、ベッドのマットレスに血痕があり、浴室の床にも血の跡があった。
ジムでハイディのトレーナーをしていたエヴァン・グラントは俳優志望で、ハイディの映画に出るという話があったらしい。刑事たちは、ハイディの相手は彼ではないかとにらみ、血液検査をしようとするが、自宅を訪ねてみると一足違いでLAに発ったという。
ブリスコーとカーティスはグラントの後を追ってLAへ向かう。LAでは制作スタジオのリサ・ランクィストが2人を出迎える。グラントへの血液検査の令状が出る間、2人は元夫のニューマンやセラピストらに聞き込みを行う。
ようやく令状が出るが、グラントの弁護士は一時停止命令を取って対抗し、NYで審査するまで検査結果はおあずけになる。
リサによると、グラントの役はハイディが承認して手書きメモで条件を書いていたが、その後別のメモでその仕事を保留にしていたという。台詞は少ないが良い役だったので、その役を失うことは動機になりうる。
NYでは弁護士とマッコイ双方の言い分を聞き、判事が検査命令を却下。LAでそれを聞いたブリスコーとカーティスは、代わりにグラントが着けていた絆創膏をゴミ箱から拾い出す。ハイディの体内から検出された精液と一致したため、グラントはハイディ殺害容疑で逮捕される。
グラントはハイディと寝たことは認めるが、彼女の車を借りて事件の前に立ち去ったと主張する。車を調べる過程で、元夫のエディ・ニューマンが事件当時NYにいたのではないかという疑いが生じ、弁護士のゴートンが横槍を入れてくる。事件当日ニューマンと「電話で話した」という人物はいるが、電話が自宅から携帯電話へ転送されていた可能性があるのだ。
今まで前後編はあったが三部作というのはこれが初めてだ（よね）。この三部作はミニシリーズのような形で、通常（水曜）とは別のタイムスロット（木曜）で放送されたとのこと。舞台も大陸を横断してNYとLAへ行ったり来たり。青空の下、革靴でビーチを歩く刑事さんたちの姿は新鮮といえば新鮮だが、やっぱり何か場違いな感が……。これを見ていると、Law & Order: LA というのは設定自体に無理があったんじゃないかという気が、しないでもない。
さて、前編 “D-Girl” は刑事2人が被害者の愛人を追ってLAへ行き、何とか血液検査を敢行して逮捕するまででおしまい。こういう構成だからしょうがないけど、検察組の出番はほとんどなし。ただし、ちょっとだけ登場した弁護士のゴートンというのがロスの元夫で、後半に何か絡んできそうな感じ。
ブリスコーとカーティスはLAへ飛び、そこでいきなりカーティスがスタジオの重役（副社長だっけ？）のリサから誘われるという一幕があったりする。カーティス刑事がどこへ行ってもモテモテだという描写、前シーズンの後半あたりから特に目に付くようになった気がする。ルックスでいえばローガン刑事だって負けてないはずなんだけど、そういう場面は特に印象に残ってないなぁ。
まぁカーティス刑事がモテモテなのは良いとして、ブリスコーが「さっさと寝ちまえ」みたいにけしかけるのはどうなんだろう？ カーティスは浮気を反省して、奥さんとの関係修復に向けて努力しているはずで、ブリスコーもそれをわかっているはずなのに……。でもブリスコー自身、既婚の女性同僚と不倫をしていたし、他にも女性関係はいろいろあったようだから（マンチの元奥さんとか）、そのへんは彼なりに必然性があったのかも。
作中で “Re the Death of Abe A” と言われていた事件は多分これ。珍しい血液型が問題になった事件なのかな？
— Yoko (yoko221b) 2012-08-08