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Law & Order: UK - Season 1, Episode 1

#1 Care


事件概要

Crown v. Michael Turner

ロイヤル・ホープ病院の外に不審なバッグが置かれていると通報があり、患者たちが避難する。警備員が中を調べると、そこには小さな男の子の遺体が入れられていた。死因は一酸化炭素中毒。身元は不明だったが、ベビー服の卸先から手がかりをつかみ、住所が判明。

住んでいたのはディオン・ファラというシングルマザー。仕事に遅れそうになり、子守の到着を待たずに出勤していた。子守はあと数分で到着するはずだったが、帰って来た時には子守はおらず、赤ん坊はベッドで冷たくなっていたという。病院へ行ったが、怖くなって逃げ出してしまい、妹の家に身を寄せていた。

子守のセレナに話を聞くと、アパートには行ったものの中に入れてもらえず、管理人から「警察を呼ぶ」と脅されて追い返されたという。

調べてみるとそのアパートでは、家主のウォルターズが土地を再開発するために邪魔な店子を次々に追い出しているらしいとわかる。ウォルターズはそのためにターナーという男を住まわせ、様々な嫌がらせをさせていた。警報器の電池を抜き、暖房を改造したのもターナーであると思われた。

アパートにはマトゥクウという管理人がいたが、英語があまり話せず会話はフランス語。セレナを追い払った「管理人」も実はターナーだったのだ。ターナーは逮捕され、起訴される。

しかし、フランス語の法廷通訳が証言を誤訳したことがわかり、判事は審理無効の決定を下す。誤訳箇所はターナーの犯歴に関連があったため、再起訴するにしても、犯歴に関する事実は証拠から排除されることになる。

Crown v. Maureen Walters

警察は新たな証拠を得るため、ウォルターズの周辺を調べ、住宅監視官を買収しているのではないかと疑う。そこで囮捜査で監視官を逮捕し、取引に持ち込んでウォルターズを訴追するための証言を得る。ターナーは刑期短縮と引き換えにウォルターズに不利な証言をし、ウォルターズは有罪の評決を受ける。


感想

ストーリーは本家US版(シーズン2「死のゆりかご」)と同じ。凍死が一酸化炭素中毒になっていたとか、スペイン語がフランス語になっていたとかいう違いはあるものの、基本的にそのままだった。初見の時に本家の方ももう一度見たが、場面展開の順序や台詞までかなり正確に一致していた。目立つ違いとしては、検察のアリーシャが母親を励ます場面があったことと、最後に有罪の評決が出ていたところだろうか。

本家の方は、2度目の裁判での検事の冒頭陳述が素晴らしい!とは思ったものの、エピソード自体は地味な感じで、それほど印象深いというわけではなかった。なので、このエピが選ばれたと聞いて正直「何で?」と思ったんだよね。で、今回UK版を見てみて、その印象はやはり変わらず。このエピソードの脚本が書かれた2008年当時、すでに400話を超えるエピソードが放送されていたわけで、その中からプレミアに選んだのがこれですか? みたいな。

本家とこちらを比較して、どちらが良いの悪いのとあれこれ言っても仕方ないとは思うものの、こうそっくり同じだと、少しの違いをどうしても比較したくなってしまう。この話に関しては本家の “the only remedy we have.” で余韻を残して終わる方が好きかな。

Yoko (yoko221b) 2010-05-30, 改訂 2015-06-05