Table of Contents

Law & Order: UK - Season 2, Episode 4

#17 Confession


事件概要

Crown v. Jonathan Nugent

風俗課の刑事、ピーター・ガーヴィーの遺体が公園で発見される。ピーターはデヴリン刑事の親しい友人だった。事件の日は非番だったが、無断で銃を持ち出していたとわかる。ピーターを殺害したのは本人の銃であると思われた。

妻は、ピーターが「最近、悪夢にうなされるようになり、神父からカウンセリングを受けていた」と言う。正確には「元神父」のジョナサン・ニュージェントだが、彼は「ピーターには会っていない」と関わりを否定。デヴリンは「ニュージェントは小児性愛者で、ピーターも被害に遭っていた」と口にする。ピーターはニュージェントを訴えるために監視しており、ニュージェントは金を渡して解決しようとしていたらしい。

その後、ピーターの死因は自殺と判明。自殺では遺族への補償が少ないため、現場に来た警官が手袋を隠して銃を捨てたのだった。

デヴリンは、ニュージェントとの過去の関わりが自殺の原因であると確信し、何とかニュージェントに責任を取らせたいと考える。他にも被害者はいたが、彼は「過去のことはもう忘れたい」と言い、証言しそうにもない。相談を受けたアリーシャは「ピーターが虐待のせいでPTSDを患っていれば、故殺として起訴できる」と思いつく。

公判が開かれ、ニュージェントの被害者だったハリーも説得に応じ「自分のことは言えないが、ニュージェントとピーターのことを目撃したことなら話す」と証言するが、弁護側の反対尋問で嘘つきの印象を与えられてしまう。カトリック教会は、神父の現役時代の情報は開示しない。

弁護士は、ピーターがニュージェントに1万ポンドの大金を要求したことを理由に、事件の棄却を申し立てる。検察の調査ではわからなかったが、その金はピーターの息子の口座に入金されていたのだ。事件は棄却される。

スティールはそれでも、何とかニュージェントを追い込みたいと考え、「ハリーが民事訴訟を起こしたらどうする」と教会に揺さぶりをかけ、44件の虐待に関しての情報を得る。

ニュージェントは児童虐待の罪で再び起訴され、今回はデヴリンが証言台に立ち「ピーターはニュージェントからポルノ雑誌を渡されていた」と証言。弁護側は、デヴリンが親友を救えなかった罪悪感から偽証していると印象付けようとするが、評決は虐待の罪で有罪。


感想

本家エピソードはシーズン5「聖者の裏切り」で、ローガン刑事の「お別れ会準備」的なエピソードだった。

個人ストーリー大好きなUKチームのことなので、このエピソードを選ばないわけがないだろう――とはいえ、デヴリン君はまだまだお別れしないせいか、しょって来た歴史が浅いせいか(本家はもう100話を超えていた)いまいち「踏み込めていない」印象が残った。クレイゲンに相当する人もいなかったしな……その部分は、ラストのブルックスとの会話になったのだろうか。

後半の法廷戦術では、これは英米の法制度が異なるせいかもしれないが、本家の「元神父とカトリック教会の共謀罪」というようなややこしい部分が省略され、すっきりした印象になって良かったと思う。そういえばこの頃の本家は、そういう小手先の技巧を使う傾向が強かったな、と懐かしく思い出す。

Yoko (yoko221b) 2015-10-11