法医学ミステリドラマ “McCallum” は、1995年から1998年にかけて、英国ITVで放映されました。主人公のイアン・マッカラムは、ロンドンの聖パトリック病院に勤務する検死医。検死医という立場から遺体に残された様々な痕跡を読み取り、警察の捜査に協力しながら(時には単独で行動して)事件を解決します。出演はジョン・ハナー、ザラ・ターナー他。
日本では、「検死医マッカラム」というタイトルでミステリチャンネル等で放映されました。また、動画で配信されてこともありました。2019年現在、配信している所はない……と思いますが、未確認です(あったらすいません)。
日本語版DVDには、1話~8話まで収録(BOXの1と2に4話ずつ)。
海外版(米国/英国)には9話まで収録されているようですが、日本では視聴環境が限られるため、事前によくご確認ください。英語字幕は入っていないようです。
タイトルをクリックすると詳細ページ(結末までのネタバレあり)に飛びます。ストーリーは、前後編に分かれている場合もまとめて同じページに記載します。
1. The Key to My Heart (真実への鍵)
金融詐欺事件の証人が遺体で発見される。検死医のマッカラムは、詐欺事件担当の女性警視クレアと意気投合するが、翌朝クレアは遺体となって発見される。
2. Sacrifice (犠牲者)
パン屋を営むアラン・コンラッドが、銀婚式の翌朝に遺体で発見される。当初は階段から転落した事故死と思われたが、調べてみると首の周囲に締めたような痕跡があった。
3. Touch (細菌汚染)
不法滞在していた売春婦が死亡し、遺体から正体不明の最近が検出される。その頃、マッカラムの恋人でジャーナリストのジョアナは、大勢の不法移民が働いている工場へ取材に行き、そこで大勢の病人と死者を発見する。
4. Dead But Still Breathing (死者の怨念)
酒屋のビールに毒物が混入し、万引きして飲んだ少年が死亡する。検死したマッカラムの自宅へは、犯人と思しき人物から不審な電話がかかる。
5. City of the Dead (死人の街)
ジョアナと破局してボロボロになったマッカラムは、仕事に嫌気がさして現場を放り出して帰ってしまう。その穴埋めに駆り出されたアンジェラは過労がたたって交通事故を起こす。
6. Harvest (サイコキラー)
身体を切開されて臓器を摘出された遺体が発見される。医療器具を使用した形跡と手際の良さから、臓器売買が疑われた。
7. Dead Men's Fingers (無実の証明)
病理学の実習を終えたばかりの研修医が死亡する。彼女は妊娠中で、マッカラムとの秘められた恋を日記に書き綴っていた。
8. Running on Empty (ダイエットの罠)
ダイエットで急激に痩せた女性が階段から転落死し、その後別の女性が拒食症で死亡する。2人の身体からは共通の化学物質が検出される。
9. Beyond Good and Evil
主役のジョン・ハナーが番組を降板したため、タイトルが “McCallum” でありながら主人公は別人というエピソード。日本語版DVDには未収録。