ニールの予備審問が行われる。その前に検察側からの申し立てにより、ニールの保釈取り消しが審議される。判事(前回とは別)は検察の言い分を認め、ニールは拘置されることになった。予備審問の判事は検察が十分な根拠を持っていることを認め、ニールの事件は地裁(superior court)に送られることになった。
デイヴ・ブレイロックは、リチャード・クロスのアリバイを崩すかもしれないビデオがあるという情報を入手し、接触をはかる。だがブレイロックからの連絡が途絶え、不安になったホフマンが滞在先のモーテルへ赴くと、ブレイロックともうひとりの男が部屋の中で殺害されていた。TVのスイッチは入っていたが、ビデオは見つからない。ホフマンはブレイロックのポケットから鍵を抜き取りオフィスへ向かう。ブレイロックの留守電には、プロデューサー、ゲイリー・ブロンドからのメッセージが入っていた。
ゲイリー・ブロンドはニールが主演する映画の制作者。ブレイロックは、ホフマンに対しては、恩のある相手からビデオを無料で提供されると言っていたが、その一方でブロンドに「10万ドルあればビデオを買える」という情報を流し、ブロンドは10万ドルをモーテルに届けさせていた。
ジャスティーンはジョナサン・ミラーの事件のため出廷。事件はヘイトクライム(人種差別的な嫌がらせや暴力等)だが、被害者も被告人もユダヤ系。被告人は、尋問中に突然歌い出すなど異常な行動を取る。ジャスティーンは検察側とは別の医師にジョナサンを診断させ、異常な行動は脳の腫瘍が原因であるという可能性を示す証言を得る。その腫瘍は手術で除去できることがわかり、検察は事件を取り下げる。
ホフマンはブレイロックの後任として、警察を退職したレイ・ヴェラチェクを雇う。
前回あまり進展がなく、どうなるんだろうと思っていたら、ホフマンの私立探偵が殺害されてダークな方向へ。ジェシカの日記の内容も気になるところだが、単純な殺人事件ではなく、かなり大掛かりな陰謀が背後で動いていることが示唆されてきた。
それはそうと、アメリカで悪いことをすると何度法廷に立たなければならないのだろう。逮捕されてから裁判までの間に、罪状認否やら予備審問があって、何種類も法廷があり、そのたびに違う判事が来てややこしい。予備審問というのは、起訴するための十分な根拠があるかどうかを判断する手続き。
『入門・アメリカの司法制度』(丸山徹/現代人文社)で、これらの一連の手続きを見てみると、だいたいこんな流れ。
罪状認否が2回あるのがややこしいんだな。初回罪状認否の部分は、Law & Order ではいつも省略されているから。
で、今回やっと予備審問が終わって起訴か~。事件が Superior Court 行きだという所で、Superior というからいきなり高裁に行くの? 何で? と思ったら、カリフォルニア州では地裁のことを Superior Court というらしい(これも上掲書による)。州によって名称がバラバラでヤヤコシイですわね!(NYのマンハッタン地裁なんか、地裁のくせに名前が Supreme Court だし~)
— Yoko (yoko221b) 2008-05-04