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Chapter Nine

What kind of worold is it where it's more viable to kill yourself than to be who you are?


概要

テッド・ホフマンは、秘書ルイスの頼みでスタン・フレッチャーの事件を引き受ける。スタンは大学で文学を教えている教授で妻子ある身だったが、図書館のトイレで若い男性に金を払った上で性関係を持ったため、買春行為で逮捕されたのだ。スタンの勤務先はカトリック系の大学であるため、事が公になれば職を失うおそれがあった。ホフマンは不起訴にするよう検事と交渉するが、そこで初めて相手が15歳の少年であることを知る。15歳が相手なら重罪。検事は少年の年齢と、場所が公共の図書館であることを理由に拒絶する。

ジュリーの事件は、アルコールの濃度が法定許容量以内であったことやジャスティーンの弁護が奏功し、不起訴となる。リチャード・クロスはジュリーの件でジャスティーンを訪ねた後、美術品の売買交渉をしにヨーロッパへ行かないかと誘う。ジャスティーンはクロスの意図に興味をそそられるが、ホフマンはクロスに近づかないようジャスティーンに言い渡す。ブレイロックの殺害がクロスの差し金ではないかと疑っているのだ。

レイ・ヴェラチェクは、ジェシカの日記に登場する友達のディーディーことダイアン・カーソンを発見。ダイアンはジェシカ殺しの容疑者として、レコード会社の幹部で「サイコ」だというウォルター・ロンドンの名を挙げる。だがどうやらロンドンは無関係らしい。

ホフマンとクリスは、検事とともに判事のオフィスを訪れ、陪審員を選ぶための質問事項について話し合う。

ジャスティーンはニュース番組のキャスター、ディーン・クロウリーから誘いを受ける。ディーンはかつてNYの弁護士で、ある事件でTVに報道されたのをきっかけに、裁判番組のアナリストに転身。ジャスティーンに番組のアナリストにならないかと持ちかける。だがホフマンは、その話の裏にクロスの差し金があるのではと、ここでも懐疑的。ジャスティーンはTV出演の話しを断る。

ルイスは絶望するスタンに対し「まずゲイである自分と向き合うべきではないか」と励ます。その一方でホフマンは地方検事のガーフィールドに掛け合い、罪状を青少年の非行助長に落とし、罰金と保護観察だけで済ませることに成功する。だが事務所に戻ったホフマンを待っていたのは、「スタン・フレッチャーが陸橋から身を投げて自殺した」という報せだった――。

ジャスティーンは再びクロスと会い、休暇を利用してアムステルダムへ同行するが、ホフマンには折を見て話すので、まだ内緒にしてほしいと頼む。


感想

ジェシカ事件は、公判の準備が始まりつつあるが、たいした進展はなし。ディーディーもウォルター・ロンドンもこの先のエピソードには出演していないので、結局これはこれで終わりってことのようだ。この第9章、初回放映時には1話まるごとすっ飛ばされたらしく、DVDにも初回放映日の記述がない。理由はわからないが、確かにこの回の内容は見なくてもあまり大筋に影響なさそう――ジャスティーンとクロスの急接近くらいかな? 後に影響しそうなのは。それにしてもアメリカのTVシリーズって大らかというかいい加減というか。

ジャスティーンは、身辺が急に華やかになり、リチャード・クロスとTVキャスターから次々にお誘いが来る。誘いに乗らないようにとホフマンがジャスティーンに指示するのは、やはりクロスという人物に疑惑を持っているためだろう。この事件では私立探偵のブレイロックが殺害されているので、ホフマンが慎重になるのもわかる。

そのホフマンの心配が、若いジャスティーンには少々鬱陶しく感じられるのだろうか。だがジャスティーンの行動の理由はそれだけではなく、リチャード・クロスという人物に惹かれているから、でもあるように思えた。ホルバインの絵について語るクロスを見ていると、彼がモテモテなのは金の力だけじゃないな~~と思えてくる。

今回は、スタン・フレッチャー役でTWWのトビー・ジーグラーことリチャード・シフが出演。で、ジュリー事件の担当検事ドレイフュスを演じたキャスリーン・ヨークはTWWではトビーの前妻アンドレアだったのね。こんな所でニアミス(同じ場面にはいなかった)していたとは。

「こんな人も出ていました」といえば、ディーディー役のブリタニー・マーフィーもさすがに印象が強い。出演がこれきりなのが残念。ちょうど「クルーレス」と同時期なのかな、これは。

Yoko (yoko221b) 2008-05-06