Without a Trace - Season 1
公園で遊んでいた3歳の女の子が、乳母が目を離した隙に姿を消す。女の子はアビー・バックマン、父親はロースクールの教授で母親は検事。
母親アンジェラは厳しい追及で有名な検事で、被告人の身内に恨まれることが多かった。父親マシューはロースクールの女子学生と不倫し、その後その学生にストーキングされていた。乳母のローズは母親のビザの期限が切れた時に、アンジェラが便宜を図ってくれなかったことを不満に思っている可能性があった。だがいずれの容疑者もシロ。メディアは、アンジェラが育児を乳母に任せきりにしていることをバッシングし始める。身代金の要求が来るが、それはTVでニュースを見ただけの便乗犯だった。
マローンらは、アビーが連れ去られたときの状況をもう一度精査し直す。その時アビーは、友達のジェシーと並んで遊んでいた。ジェシーはアビーと同じ年頃で、同じような金髪の女の子。間違えてさらっていった可能性が浮上する。
改めてジェシーの出生を調べると、代理母による出産であるとわかる。代理母をつとめたゾーイ・ハインリクを訪ねると、行方不明になっていた。ゾーイは代理出産した後に結婚したが、自分の子を流産してしまい、深く悲しみ「代理出産が神の怒りにふれた」と言うようになったという。ゾーイは赤ん坊のための品々を買い揃えていた。その足取りと、信心深い生活習慣から、教会に助けを求めたと判断し、居場所を絞り込む。だがゾーイは「子どもは渡さない」と滞在先の部屋に立てこもってしまった。
同じく母親であるヴィヴィアンがゾーイを説得し、アビーは無事に保護される。だがゾーイはその直後に拳銃で自殺してしまった。
邦題が「暴走する母性」で、原題が “Snatch Back”。ということで、母性を暴走させた女性が子どもを「奪い返す」話であるということは何となく見えてしまった。どちらのタイトルも微妙なネタバレ加減ではあったのだが、2つ合わせてANDを取ると重要なネタがバレてしまうというのは、どうよ。まぁ、本来の狙いがアビーでなく別の子だったという点が、かろうじて意外だった部分だけど。
今回はヴィヴィアンが母親バッシングを気にしたり、同じく母親であるという属性を活かして誘拐犯を説得したりという所を見せていた。これでどうやらヴィヴィアンの「役割」も固定された感じかな。
— Yoko (yoko221b) 2008-03-11