Without a Trace - Season 1
フライトアテンダントのリンダ・シュミットが失踪。ローマ行きの深夜便に乗務するために自宅を出た後に消息を絶ち、空港には現れなかった。車は無人で発見され、中にはスーツケースと新しい血痕(後にリンダのものと判明)、結んだストッキングがあった。
リンダは独身で同業者2人と同居していた。ルームメイトによると、出かける前、部屋でひとりで泣いていたという。交際相手のことはルームメイトも母親も知らなかった。部屋の中には断酒会のメダル。インターネットの出会い系サイトに登録していたが、ここ数ヶ月はそこで活動した形跡がない。小切手の支払先と通話記録から、精神科医のアーロン・モリソンに受診していたことがわかる。
リンダのクレジットカードは、失踪当日の深夜近く(搭乗に間に合わない時刻)にナンパのメッカと言われるバーで使われていた。ヴィヴィアンは、3週間前に起きた別の未解決事件を思い出す。被害者のジェシカ・ウィーヴァーはリンダと同じ年頃の女性で、最後に目撃されたのはその近くのバー、死因はストッキングによる絞殺だった。ジェシカもリンダとは別だが出会い系サイトに登録していた。サマンサとダニーはNY市警のエリック・ケラー刑事と協力して、連続殺人の可能性を探る。
一方、マーティンとヴィヴィアンはリンダのもうひとりのルームメイトから、「泥棒猫、恥を知れ」とリンダを罵った女性がいたという話を聞く。どうやらリンダは独身者だと思って既婚者と交際していたらしい。マローンはモリソン医師を訪ね、NY市警が囮捜査で得た容疑者リストにある「リチャード・モーガン」とリンダが接触していたらしいという感触をつかむ(医師には守秘義務があるので直接そう言うことはできない)。
NY市警とFBIの合同捜査により、サマンサが囮捜査でリチャードと接触。リチャードが飲み物に薬を入れたところで逮捕となった。ジェシカ事件の犯人がリチャードであることは、DNA等から明らかになったが、リンダ失踪当日にはアリバイがあり、リンダとリチャードを結ぶ線も見つからない。模倣犯の可能性が強まるが、結んだストッキングなどの詳細な点は報道されていない。
リチャードは自分の犯行を精神科医のフランクリンに詳しく話し、フランクリンはその詳細を自分の主治医パティ・モリソンに話していた。パティはアーロン・モリソンの妻である。リンダを罵倒したのはパティで、リンダの秘密の恋人はアーロン・モリソンだった。
リンダのカードにはパティの指紋が付着していた。バーでカードを使ったのはリンダではなく彼女のふりをしたパティ。リンダは当日、自宅を出てモリソン医師のオフィスへ行き、そこでアーロンがリンダを殺害。アーロンはその後、妻に連絡してアリバイ工作をさせ、リチャードの犯行に見えるようにしたのだった。ヴィヴィアンとサマンサは、別の患者がアーロンとの不倫を告白したような供述テープをでっち上げてパティを追い込んで自白させるが、アーロンはなおも、妻に罪をなすりつけようとしていた――。
今回の失踪者リンダ・シュミットを演じたのは、エリック・クロース(マーティン役)も出演していたSFドラマ “TAKEN” でメアリ・クロフォードを演じたヘザー・ドナヒュー。どうもシンパシーを感じられないと思ったらそのせいか! だって~メアリは私のひいきキャラだったあの人をアレした人なんですもの。
そして精神科医のアーロン・モリソンを演じたのは「ザ・ホワイトハウス」の副大統領。前半で副大統領が登場して、この人がこれで終わるわけないよねーと思っていたら……思ったよりトンでもない非道な奴だった。一筋縄ではいかない相手なだけに、ニセの浮気告白テープをでっち上げてパティを追い込んだりとあの手この手。しかしこういう尋問手法はアリなのだろうか。いざ裁判になってから「FBIにニセテープを聞かされて逆上したパティが夫に罪を着せた」と主張されたりはしないのだろうか。