Table of Contents

Without a Trace - Season 2, Episode 5

#28 Copy Cat


事件概要

失踪者:ドリス・ラヴィット(35歳、主婦)

買い物から自宅に戻って来た主婦ドリス・ラヴィットが、車に赤ん坊を置いたまま行方不明になる。屋内には争った形跡があり、車から荷物を運ぶ途中で襲われ、連れ去られたものと思われた。

ジャックは、1991年にロックヴィルで発生した連続殺人事件を思い出す。ドリスと同年代の主婦ばかりを狙い、暴行と拷問のすえに惨殺するという事件で、被害者のプロフィールと連れ去った手口がよく似ていた。だが、犯人のランディ・ソートンはすでに逮捕され、終身刑を言い渡されている。逮捕したのはジャック・マローンだった。ロックヴィル事件の最後の被害者は、あと1時間早ければ助けられたという状況で、マローンはその当時事件のトラウマからなかなか立ち直れなかったという。

ソートンの面会記録を調べると、ベン・シャーマンと名乗る弁護士が何度か面会に訪れ「ジャック・マローンを陥れて君をここから出してやる」と話を持ちかけたという。だが監視ビデオの映像を見ると、その弁護士はグラハム・スポールディング(シーズン1「ゆがんだ愛」「魂は売らない」)であった。

グラハム・スポールディングは、アンディの件で無罪判決を受けた後、半年間矯正施設に入所していたが、その間にマローンとロックヴィル・キラーについて徹底的に調べ上げていた。また、被害者を選ぶ際に「ドリス」という名前の女性に狙いを定めていたこともわかる。ドリスは、マローンの母親の名で、マローンが16歳の時に自殺していたのだった。

スポールディングの狙いが自分だと知ったマローンは、スポールディングをワナにかけるためにわざと捜査から退いたふりをして自宅へ戻る。そこへスポールディングから電話がかかり、すかさず逆探知。スポールディングが潜んでいたのは、マローンの自宅の向かい側だった。

マローンはスポールディングの部屋に踏み込むが、ドリスの姿はない。スポールディングは「救えない命もある」と言い、窓から身を投げて自殺。マローンは周囲の車を調べるよう命じ、排ガスをホースで車内に引き込んでいる車を発見、トランクから無事にドリスを救出する。それはドリス・マローンが自殺した方法なのだった。


感想

前回、良い感じに力を抜いて見られたなと思ったら次にこんな話が!

スポルディング校長が戻って来た~~! しかも、何ですか? ジャックに向かって「わたしが好きなくせに」って……。

8-O 8-o 8-O

これは「ゆがんだ愛」の続編で「さらにゆがんだ愛」……! 矯正施設で矯正されて、愛の対象が少年から成人男性に変わってしまったのだろうか。そしてジャックが子どもの頃にファンだった野球選手やお母さんのことや担当した事件のことを徹底的に調べ上げて……いや、もはや「ゆがみきった愛」かもしれない。

そしてジャックのお母さんの話や、昔の事件の話。ジャックは事件に体当たりで立ち向かうことのある捜査官で、下手すると身も心もボロボロになりそうな危うい部分があるというのは、すでに前シーズンから描写されていたけれど、これも昔からだったのね……。でも今回はマリアがジャックを支えている感じがあって良かった。しかし実は(放送の関係で)シーズン3をすでに見てしまっているので……ネタバレなので詳細は書かないが、いささかの不信感が生じる。

それ以外では、ヴィヴィアンが良かったかな。ジャックの身の上話の良い聞き役になっていたし、それがラストでちゃんと活かされている。ジャックが「車を調べろ」と言った時に、ドリスさんの話を即座に思い出して「エンジンがかかったままの車を探して!」と指示するところなど、さすがヴィヴ! と思わせてくれた。

使用楽曲はMobyの “One of These Mornings”で、「ゆがんだ愛」と同じ曲なんだな。

Yoko (yoko221b) 2008-05-13