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Without a Trace - Season 2, Episode 8

#31 Trip Box


事件概要

失踪者:スコット・マカリスター(34歳、消防士)

消防士のスコット・マカリスターが、火災現場から同僚2人を救出した直後に失踪。失踪前に妻に電話をして「この仕事を辞めたい」と漏らしていたという。救出されたビリーは重度の火傷を負い、病院に運ばれる。

スコットは優秀な消防士で、職場にも私生活にも問題はない。スコットが救出した同僚のビリーとガスは、かつて現場で1つのタンクの酸素を分け合って助かった仲。ガスは結婚生活が破綻して家を失ってから、スコットの家に身を寄せていた。

その後、スコットの車がレッカー業者の所で発見される。エアバッグが開いており、後部には何度もぶつけられた跡があった。車の中には、焼け焦げた何かの装置があった。それは、トリップボックスと呼ばれるもので、コンセントをショートさせる装置。それを使えば、配線ミスに見せかけて火事を起させることが可能だった。

同僚のガスが家を失ったのは、ギャンブル好きが原因だった。また、ビリーがガスの妻と浮気をしたという問題もあったという。

ダニーは火災捜査官から消防士の無線を借りて内容を確認。スコットは2人を救出するため現場へ入ったが、無線で彼らに呼びかけた記録がない。つまり、2人が地下にいることを知っていた。現場の倉庫はずっと売りに出されていたが、買い手がつかずオーナーも処分に困っていた物件だった。だがこれで、オーナーは火災保険金を手に入れたことになる。

ガスはギャンブルで多額の借金をつくり、それを返済するために倉庫の放火を請け負ったのだ。スコットも最初は仲間だったが、やはり「それはできない」と断ったという。そこで、ビリーとガスがトリップボックスを仕掛け、回収するために地下へ向かったのだ。

ガスは無線機をつけてギャンブル場のオーナー、カートライトに会い、「スコットの死体を別の倉庫に隠してある」という言質を取る。それを確認したマローンは踏み込もうとするが、ガスは怒りに任せてボトルを叩き割り、カートライトを殺してしまう。


感想

う~~ん。どうも事件の印象が薄い。3人の友情もあまりピンと来ないし(3人のうちビリーは意識不明の重傷だしスコットは行方不明だからしょうがないのか)、スコットが殺されなければならなかった状況もいまいち説得力不足だし、ガスが追い詰められていった過程も「ギャンブル中毒なんだから当然でしょ」みたいな、通り一遍の描写で終わってしまったような気がする。そこをもう一段階下まで掘り下げて真相に迫っていくのがWATじゃないのか!

今回は事件よりも「どうするどうなるヴィヴィアンとマーティン」なエピだったのかな。捜査官ドラマの要素は、分量にしたら前回エピよりもかなり少ないはずなのに。前回、ヴィヴィアンが咄嗟に隠蔽工作をしたことで「救出された少女の話と食い違う」となって再調査が入る。サムがようやく元気になってきたと思ったら、今度はこの2人か~。もう、何とか穏便に済ませたってくださいよ。揉めるとウザいから……。

今回、消防士のスコット・マカリスターを演じたのは、CSIでロックウッド刑事を演じていた役者さんだな。ロックウッド刑事は父親が消防士という設定で、シーズン3「憎しみのパズル」では、一酸化炭素中毒に関してCSIも顔負けの知識を披露していた。その彼がシーズン3で降板して、翌年のこのドラマで消防士になるとは。

Yoko (yoko221b) 2008-05-22