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Without a Trace - Season 2, Episode 14

#37 The Line


事件概要

失踪者:ジェシカ(ジェシー)・プリンス(29歳、保釈保証人)

保釈保証人(バウンティ・ハンター)のジェシー・プリンスが仕事中に銃撃され、そのまま行方を絶った。ジェシーは元NYPDの警官で、マローンと何度か組んで捜査をしたこともあった。母親の病気がきっかけで1年半前に警察を辞め、母親の保釈保証人業を手伝っていた。

事件当夜、ジェシーは保釈中に姿を消したボブ・ベラクアの居場所に関する情報を得て彼の自宅へ向かっていた。車は別の場所で発見されたが、窓とタイヤを撃たれ、中には大量の血の跡があった。だが病院にもモルグにも該当者はいない。ボブ本人はその時別の街におり、タレコミ情報はジェシーを襲うための罠であったものと思われた。

ジェシーは警察を辞める前に、証拠をでっち上げたとして被疑者から訴えられたことがあった。その人物はキーナン・カーソンという名で、麻薬関連の殺人で服役中だった。証拠でっち上げの件は、審査前に訴えが却下されている。カーソンが逮捕された時、銃を見つけたのはジェシーだったが、カーソンは「警察が来るまでその場所に銃はなかった」と主張する。NYPDの刑事でジェシーの元恋人のマーク・ケイシーは「ジェシーを庇おうとしたが、庇いきれなかった」と不正を仄めかす。

刑務所からジェシーを恫喝していた元受刑者ミッチェルの居場所を探し当てて行ってみると、怪我の手当てをした形跡があった。部屋に戻って来たミッチェルを尋問すると、負傷したジェシーが来たことを認めた。ミッチェルはジェシーに脅迫状を送ったものの、刑務所で改心して逆に感謝するようになっていた。ジェシーはミッチェルに軍隊経験があることを知り、銃創の応急手当を頼みに来たのだった。

一方、ジェシーがギャングの組員を通じてショーン・パーセルという男に「正午にBラインで」という伝言を伝えていたことがわかる。ショーンは逃亡中の被疑者で、NYPDでジェシーの同僚だったデイル・エリオットを殺害した容疑で追われていた。

デイルの事件を担当している検事は、数日前にジェシーから「デイル殺害の犯人はショーンではない。警官による冤罪だ」という話を聞かされていた。ジェシーは「内部調査局に言っても自分は信じてもらえない。証拠をつかんだら連絡する」と言ったという。デイルが撃たれた時、現場にいた警官はデイル・エリオット、マーク・ケイシー、トム・マルケイヒー、ブレット・ラウニーの4人。現在の動向を調べると、マルケイヒーとラウニーはパトロールに出かけ、ケイシーは体調不良で休んでいるという。

マローンはケイシーを銃撃現場に呼び出し、銃を突きつけて暴力的に取り調べる。ケイシーは、マルケイヒーとラウニーがデイルを撃ったことを認めた。2人はパーセルも殺すつもりだったが、逃げられてしまったためパニック状態になり、ジェシーも殺そうとしているのだった。

ヴィヴィアンは、マルケイヒーとラウニーの無線を追跡していたが、途中で信号が途絶える。その付近には「Bライン変電所」があった。マローンと部下たちは現場へ急行、マルケイヒーとラウニーを逮捕し、ジェシーを無事に救出する。


感想

いつになく過激なオープニング。いきなり銃撃戦ですか!

ジャックが信頼していた相手のジェシーが悪徳警官でなかったので、その点はほっとした。ジャックは、マーティンが来る前にジェシーをFBIに勧誘していたのか……1年半前というと、シーズン1が始まる直前の夏頃? ジェシーに断られて、代わりにマーティンを採用したのかな。

「保釈保証人」というと、何だか保護監察官みたいな感じだけど、原語ではbounty hunterだった。つまり賞金稼ぎ。CSIなどにも出て来たが、保釈中に逃げた被疑者を捕まえて、報酬として保釈金の何割かを受け取る仕事らしい。「保釈保証人」じゃちょっとイメージが違うな~。

今回は、事件の背景が描写不足だったのが残念。悪徳警官の汚職の事情もよくわからなかったし、彼らがどうやってボブの動向をつかんで罠を張ったのか、ボブの居場所について偽のタレコミをしたのは誰なのか(最初はボブの彼女だと思われたのだから、女性の共犯者がいるはず)、ショーンと「Bライン」の関連をどうやって知ったのか(「Bライン」については緊急配備されたのでわかったのだろうが、それがバスの路線ではなくあの場所だとどうしてわかったのか)。ちょっとそのへんが消化不良な気がするな~。

ジャックがケイシーを暴力的に尋問したことは、絶対に後で問題になると思う。ケイシーは司法取引になりそう。

Yoko (yoko221b) 2008-06-01