Table of Contents

Without a Trace - Season 2, Episode 19

#42 Doppelgänger


事件概要

失踪者:ジュリー・コクラン(海洋生物学者)

海洋生物学者のジュリー・コクランが失踪。調査活動のため遠方へ出発する予定だったが、現地に来ていないという。ドアマンはジュリーが出て行ったのを見ておらず、予約した列車のチケットは未購入のまま。だがスーツケースだけが駅で発見されている。自宅の通話記録を調べると、駅への送迎サービスがキャンセルされていたことがわかる。

ジュリーは恋人のグレッグと同居しており、失踪前夜はジュリーの友人たちやグレッグの双子の兄リックを交えて、ジュリーの送別会が開かれていた。そこでグレッグとジュリーが口論したことが目撃されていたが、グレッグは飲酒の問題を抱えており記憶が定かではなかった。マローンらは、グレッグとリックとジュリーの三角関係を疑う。

グレッグはホームレスのための救援センターで働いており、そこでボランティアのジュリーと出会っていた。そのセンターでは、アン・マシスという女性が3週間前に行方不明になり、4日後に他殺体で発見されていた。そしてジュリーの荷物の中には、なぜかアンが身に着けていたネックレスが入っていた。

パーティで撮影した写真と事件発覚後の写真を比べると、ランプが1つなくなっていることがわかる。そのランプは自宅から離れた場所のゴミ捨て場に、血だらけのシーツに包まれて捨てられていた。血液型はジュリーと同じ。自宅でも同じ血液型の血痕が発見されていた。ジュリーがネックレスを見つけて疑いを抱き、グレッグがジュリーを殺したという疑いが強まる。

マーティンはリックの過去の行動を調べ、リックが今まで旅行した先で女性ホームレスの行方不明事件が6件も起きていることを突き止める。遺体が発見されたケースでは、いずれもアンと同じ手口で殺害されていた。

ハドソン河の岸辺でジュリーの遺体が発見される。アパートに残っていたワイングラスから睡眠薬が検出されたこともわかる。マローンはリックを疑い「兄をかばっているのか」とグレッグに詰め寄る。グレッグは「ジュリーを殺したのは兄ではなく自分だ」と認める。さらに、12歳の時に友達のトリーシャ・ペイトンを殺したことも自供する。

マローンはジュリーもアンも他のホームレスの女性も、殺したのはリックの方だと疑う。パーティでワインを飲んでいたのはジュリーではなくグレッグだった。動機は、ジュリーがアンのネックレスに気づいてリックを疑ったこと。グレッグがリックの罪をかぶるのは、トリーシャの件で罪悪感を持っていたからであろう。

マローンは、リックがジュリーをレイプしたという検死報告を捏造してグレッグに見せたうえでリックに面会させる。リックはグレッグに「全員お前が殺したんだ」と吹き込み「どうせDNAは区別できないのだから立証は不可能だ」と言うが、グレッグはその場で全員の殺害を認めてしまう。捜査官らはリックの犯行を確信しながらも、どうすることもできなかった――。


感想

このエピソードは、NHKで放送された時に部分的にチラ見したような記憶があるのだが、「一卵性双生児なのでDNAの判別ができず、犯人じゃなさそうなのが自白してしまった」という印象だけが何となく残っていた。その状態でシーズン3の続編を見て、その後で改めてDVDで見直しているわけなので……真犯人もこの後どうなるかわかっちゃってるのよね~。

そんなわけで印象に残ったのは、スポールディングを説得した時を思い出させるジャックの変態ぶりと、まだ何となく調子が悪そうなマーティンの様子だった。今シーズンもあと少しで終わるというのに大丈夫か~?

Yoko (yoko221b) 2008-06-10