Without a Trace - Season 4, Episode 16
5歳の少年イーサン・ヘラーが誘拐される。子守が学校へ送っていこうとしたところを、何者かに襲われ車ごと奪われたという。イーサンの母親ステファニーはロビイスト、別居中の父親ジムはGENACOREという製薬会社に勤務する研究員。ステファニーはすぐジムに連絡を取るが、ジムはいっこうに姿を見せない。
ジムのオフィスを調べると、パソコンの中には誘拐されたイーサンの姿を映した動画が保存されていた。また、同僚のアル・カーターによると、ジムは最近様子がおかしく、数日前には駐車場で何者かに襲われたのに通報しなかったことがあったという。
やがて車に乗ったジムが発見されるが何も言おうとしない。ジャックは強行にジムを車から引きずり出して勾留。
ジムの口座を調べたところ、新薬の被験者になって死亡した子どもの遺族に大金を支払っていたことがわかる。彼は、GENACORE社の主力商品である新薬に危険な副作用があることを知り、ひそかに調査を進めていた。GENACORE社は2日後に株を公開する予定であり、この段階での不祥事は致命的だった。
その後、子どもを乗せた不審な車と警官の間で発砲があったことがわかる。犯人は2人組で、1人は射殺されたが、もう1人は警官を撃って負傷させ、子どもを乗せて逃げたという。死亡した犯人スコット・マシューズの身辺を調べた結果、彼らを雇っていたのはカーターだったことがわかる。カーターはGENACORE社の持分株を8万株所有していたため、損失を恐れてFDAに提出するデータをごまかしており、それをジムに知られたためイーサンを誘拐したのだった。
マローンは強引な取調べで実行犯と落ち合う場所をカーターに自供させ、ダニーとマーティンはその場所でイーサンを発見する。ダニーは「手順どおりに」とバックアップを呼ぶが、マーティンは突入を決行。不注意で犯人に狙われるが、ダニーが犯人を射殺して事なきを得る。ダニーは、マーティンが鎮痛剤の依存症になっていることを見抜き、自覚を持って治療しろと忠告する。
事件よりもマーティンが!
負傷がきっかけで鎮痛剤の依存症になってしまったらしいマーティン。思い出してみると、クリフハンガーでの重症から少しずつ回復していく様子は見せていたものの、「友の失踪」の回で階段から落とされるという災難。それでまた具合が悪くなり、「患者X」では薬を窃盗。その次の「怒り」では特に何もなく、その次の「丁か半か」では一度薬を捨てたものの、その後思い直してゴミあさりをする場面があった。その次の「平凡な主婦の見たもの」ではまた何もなし。そして今回これだから、ここしばらくマーティンのヤク中アークは1回おきに描写されてきたことになる。
しかしそれにしても、そろそろ何とかしないと危ない。今回ダニーがあそこまで怒ったのは、自分だけでなく子どもの身まで危険にさらしたからだろう。そもそも、誘拐犯が見張りも拘束もなしに子どもを置いておくはずないじゃないか。何考えてたんだ?
そんなマーティンの様子を気づいているんだかいないんだかボスは。そもそもマーティンがこんなことになったのは、ジャックの親友だったマックスのせいみたいなものなんだから、もっと責任を感じなさいよ、とか思ってしまうのだが。事件の方では確かに、ジャックの強引な取調べが久しぶりに見られたが、これも何というか……捜査のプロセスを省略するために、手っ取り早く吐かせてみました、みたいな印象が……。
面白かったのは、子どもの泣き声を聞いたサムとヴィヴが民家のダイニングに突入しちゃった所かな。驚いただろうなー。
— Yoko (yoko221b) 2009-04-21