Without a Trace - Season 4, Episode 21
スケート選手のケリーがリンクから姿を消す。ケリーは、閉館後も練習をさせてくれるようリンクの管理人に頼み込んでおり、管理人は先に帰宅していた。
ケリーのコーチは父親のピート。最初にスケートを教えたのは兄のジェイソンだったが、ジェイソンは途中でアイスホッケーに転向し、2ヶ月前に交通事故で他界したばかりだった。ケリーはオリンピックを狙えるほどの選手だったが、ジェイソンの事故の後はスケートに集中できなくなっていた。
管理人の話から、ケリーのロッカーにネズミの屍骸が入れられていたことがわかる。調べてみるとそのネズミは野良ではなく高校の生物教室で飼われていたネズミで、盗んだのは生徒の一人、ホッケー選手のボビー・ヒルマンだった。ボビーはジェイソンの親友で、彼の死後ケリーと交際を始めたが、周囲には秘密にしていた。ボビーは、ジェイソンがステロイドを服用し、その副作用で言動が変わっていったことをケリーに打ち明けていた。ステロイドを渡していたトレーナーは、ボビーに命じてロッカーにネズミを入れさせた。怖がらせればそれ以上追求しないと思ったのだ。だがケリーは怖がるどころか、トレーナーから2000ドルを脅し取ろうとしていたことがわかる。
ケリーが大金を必要としていた理由を知るために、マローンとサマンサは再びケリーの自宅へ。ピートは緊急の仕事だと言って家を開けていたが、確認するとそれは嘘だった。
ポキプシーのホテルでケリーを目撃したという情報が入る。ライナス・ニュエルという宿泊客と一緒だった。ニュエルはホテルで発見されるが、ケリーの姿はない。ニュエルは、自分はスケートのコーチで、ケリーを指導することになっていたのだと主張する。ケリーはレークプラシッドのキャンプに住み込んでニュエルのコーチを受けたいと言い、契約書を持ってホテルへやって来た。だが両親が同席していないためニュエルが断ると、ケリーは「同意書にサインはもらったし、お金のことなら……」と、誘惑するようなそぶりをみせたという。
その後、ピートが発見される。ピートは、ニュエルからの電話を受けて事情を知り怒っていた。そこへケリーが帰宅。ケリーは「兄さんはパパからプレッシャーを与えられてステロイドにはしり、その結果自殺したのよ」と非難し、部屋にあったジェイソンの書き置きを見せた。ピートはさらに怒り、ケリーに「出て行け」と怒鳴って家から追い出していた。サマンサは、ケリーは思い出の場所へ行ったのではないかと思いつく。
ケリーは、幼い頃にジェイソンとスケートをした池のほとりに座り込んでいた。サマンサが声をかけると、ケリーはジェイソンのことを話し出す。何か話したそうだったのに話を聞かなかったことを、今でも後悔しているのだった。
何ですか、マーティンのヤク中アークが終わったと思ったら、今度はボスの色ボケアークですか。でも恋愛話をやるにしても、今シーズンは後3話しかないわけで……フィナーレがジャック/アンになりそうな予感。あるいは来シーズンに持ち越しか。
事件がうまく解決してジャックは食事に行けたけど、解決せず緊急事態になっていたらどうしただろう。ジャックが現場に出ている間に、休憩室でアンとケイトがいつの間にか仲良くなって……みたいな?(ありがち)
さらに、ダニー/エレナの間にも何か進展が? 具体的な〈荷物〉はまだ持ち込んでないみたいだけど……。でも、わざわざネズミの屍骸を持って来るダニーが、教室で好きな子に意地悪をする男の子みたいだったのに対して、エレナさんの「あなたのタイツ姿、キュートだと思う」の方がオトナな感じで笑ってしまった。エレナさん、初期の頃はアクセントが聞きづらくてしょうがなかったのだけど、気がつくとずいぶん耳に馴染んできた。アクセントちょっと変わった? それとも慣れ?
事件の方は、実質ケリーの家出だったわけね。親に内緒で別のコーチのもとで住み込み指導――なんて、うまくいくわけがない。仮に一緒にキャンプに出発したところで、ケリーが見つからなければすぐにニュースになるわけだし。ニュエルにしてみたら、両親と直接話したいというのは当然のこと。誘拐の疑いをかけられたり、さんざんでしたわね。
最後はサムの機転で無事にケリーを発見できたわけだし、ケリーとサムの場面は良かったと思う。思うのだけど……「父親:ジャック、母親:ヴィヴ、お坊ちゃま息子:マーティン、不遇な少年:ダニー、少女~若い女性全般:サム」という役割分担が固定した印象がある。で、こういう構成だと何となくエレナが余ってしまうのよね……。シングルマザーだという設定があったような気がするけど、母親属性はヴィヴと、若い女性属性はサムと、エスニック属性はダニーとかぶってしまうからなぁ。そういえば、新キャラなのにメインで活躍するエピがなかったような気がする。
— Yoko (yoko221b) 2009-05-17