The Wire - Season 1
“And then he dropped the bracelets…” - Greggs
エイヴォン、ストリンガー、ウィーベイの3人はオマーの襲撃について話し合い、エイヴォンはいったん身を引いてオマーと交渉する可能性を探ることにする。ストリンガーはエイヴォンの身を守るため、ページャーを含めた連絡手段をすべて断ち、連絡はすべてストリンガーかウィーベイを通すことに決める。
フェラン判事は新しく電話盗聴の許可証を出すが、どうも気乗りしない様子。以前の態度との違いにマクノルティは困惑するが、どうやらバークスデールの件で政治的に辛い立場に立たされたらしい。
フリーマンを中心とするチームメンバーは、電話の通話内容から彼らの連絡パターンを探り、「ブツ」の受け渡しが行われるパターンを割り出していた。シドナーはそれに応答したプートを尾行し、郊外の民家を発見する。
オーランドは薬物を買おうとするが、相手が実は潜入捜査員だったため逮捕される。オーランド逮捕の報は、留置場にいた囚人からバークスデールサイドに伝わり、弁護士のリヴィが酒類販売ライセンスと店の経営権を譲渡する書類を持って現れる。フロントはクリーンでなければならないからだ。オーランドは取調べの際にバークスデールの名前を口にし、その話は潜入捜査官のウィギンズからチームダニエルズに伝えられる。
マクノルティは、パトロール警官をビールで買収してウォレスのアパートを見張らせ、戻ってきたところを警察に連行させる。ウォレスはブランドンの件でストリンガー、ウィーベイその他の関与を供述するが、予算不足で護衛をつけたりホテルに宿泊させることができない。ウォレスは裁判まで祖母の家に滞在することになった。
マクノルティは州検事パールマンを交えたミーティングの途中で電話を受ける。ショッピングモールの中で息子2人にストリンガーを尾行させたことで、母親が面会権の制限を訴えたのだ。判事は、まず当事者同士で話し合うよう命ずる。
オマーはバークスデールの組織から休戦協定を打診され、プロポジション・ジョーの仲介でストリンガーと交渉する。その会話は、オマーが身に着けた無線送信機からマクノルティらのもとへ送られていたが、ストリンガーはとうとう最後まで「バークスデール」の関与を認めようとしなかった。オマーは彼らを信用せず、裁判までニューヨークへ身を隠すことにする。
ダニエルズはしばらく盗聴を続けて組織を一網打尽にしようと考えるが、副総監のバレルは囮捜査を決行するよう命令。仕方なくダニエルズは、DEAの協力を得てオーランドとグレッグスによる囮捜査をセットアップする。2人はバークデイルの組織にいるサヴィーノと接触して取引しようとするが、それはワナだった。オーランドはその場で射殺、グレッグスも撃たれて重傷を負う。
息子にストリンガーを尾行させたことがやはり問題に。マクノルティは「あれは容疑者じゃない、ただのスパイゲームだ」と言ったけど、それってやっぱり……嘘だよねぇ。「犯罪者は犯罪者だが、殺人とかそういう仕事は手下にやらせるだけで本人に危険はないから」とは言えないか、やはり。電話を受けたマクノルティが「弁護士が要る」と言い、その場にいた唯一の法曹資格者であるパールマン検事を連れて行くのだが……州検事がそういう依頼を受けたりして良いのだろうか。実際に法廷に行っているところをみると、明示的に禁止というわけではないのだろうが……。
その時の会話から、マクノルティが離婚前からすでにパールマンと関係があって(前もそんなこと言ってたかな)、前妻もそれを知っていたことがわかる。うーん、仕事は危険だし子どもたちの面倒はみないし、飲んだくれのうえに浮気者。離婚したくなる気持ち、わからないでもないわ。
さて事件の方は、ウォレスからストリンガーまでは何とか到達でき、また彼らの薬物倉庫の場所もわかり、着実に成果をあげつつあるのだが、また「さっさと終わらせろ」の圧力がかかる。今回は判事もあてにできない。もう10話だものね。エピソードはあと3話。気がついたら終盤に差し掛かっていたという感じ。
いくつも事件があるので、ちょっと整理してみる。
そして今回のオーランドとグレッグスが撃たれた事件。麻薬売買の他に、これらが一気に立件されることになるのか。何だかすごいことになりそう――ただ、肝心のエイヴォンにまだ到達していないのだが。
— Yoko (yoko221b) 2007-08-13