The Wire - Season 2, Episode 1
“Ain't never gonna be what it was.” - Little Big Roy
バークスデールの組織に対する一連の捜査が終結した後、ジミー・マクノルティは殺人課からマリン・ユニットに転属となり、船上で寒さに不平をこぼしていた。ローランド・プリズブルスキ(プレッズ)は義父のヴァルチェック警視に、対バークスデールの捜査で行ったような仕事をしたいと訴えるが、ヴァルチェックは、巡査部長や警部補への昇進試験を受けてキャリアを築くようにと命ずる。殺人課のバンクは、ガント殺害事件の公判を準備するために証拠保管室へ行き、そこの受付係に左遷されたダニエルズと出会う。バークスデールの捜査で重傷を負ったキーマ・グレッグスは退院し、現在は内勤の仕事に就いているが、現場の仕事を懐かしんでいる。
港湾労働者の組合長フランク・ソボトカは教会を訪れ、上院議員への面会の橋渡しをしてほしいと神父に頼み込む。ソボトカは、港湾労働者を描いたステンドグラスを教会に寄付していた。フランクは、港湾の仕事が思わしくないので、それを何とか改善したいと思っている。フランクの息子ジギーは、真面目に仕事をしない遊び人なので、フランクは息子よりも甥のニックを頼りにしていた。
バークスデールの組織では、ストリンガー・ベルの下でボディが麻薬運搬の仕事を続けている。ベルはボディに見張りをつけ、ちゃんと仕事をするかどうかテストまでするという管理ぶり。しかし、エイヴォン・バークスデールが収監されたことで、主要な麻薬の仕入先との取引がうまくいかなくなってしまう。
ある朝、マクノルティは海上に浮かぶ女性の遺体を発見。橋に近いこと、脚が折れていることから飛び降り自殺が考えられたが、検死の結果、落ちる前にすでに死亡していたことが判明。また、手には防御創らしい傷もあった。だが発見場所は橋の東側だったため、ボルティモア市ではなくボルティモア郡の管轄となる。
マクノルティは当日の風向きと潮の流れを計算して、女性が海に落ちたのはボルティモア市であったことを割り出して郡警察に連絡。事件は再び、市警察の担当となった。
ヴァルチェックは教会を訪れ、ポーランド系の警官と消防士を描いたステンドグラスを寄付して、教会の身廊に飾ってほしいと言うが、そこにはすでにソボトカのステンドグラスが飾られていた。ヴァルチェックはソボトカに負けないだけの寄付金をしようと掛け合い、ソボトカの寄付金が高額であるらしいことに驚く。
ソボトカはニックを連絡係に使い、「ギリシャ人」と呼ばれる男やウクライナ人のセルゲイと、取引らしいことをする。
港では、パトロール巡査のビアトリス・ラッセルが、コンテナの中に隠された若い女性13名の遺体を発見する。
シーズン1は季節が夏だった(ウォレスが田舎に行った時にコオロギが鳴いていた)が、今シーズンは冬。もう半年近く経っているのかな。でも、ガント殺害事件のバードはやっと公判が始まる所なのね。
ラストの場面で大勢の遺体が発見されて、どうやら今回はこの事件を捜査する話になりそう――と思ったが、それまでの話の大部分は「登場人物たちは今どうしているのか」と「今シーズンの舞台と人物」の紹介エピソードだったと思う。
マクノルティはマリン・ユニットに勤務――これ、「行きたくない部署」をロールズに自分で言っちゃったのかと思ったら、どうやらランズマン巡査部長がちくったらしい。確かに、そこまで間が抜けてるはずはないか。でも、ランズマンだってマクノルティの捜査能力は認めていたはずなのに、ちょっとひどいじゃんよー。ダニエルズは左遷、グレッグスは内勤、カーヴァーはどこかに異動してハークは相変わらず。エイヴォンがいない組織はストリンガーが仕切る(いかにも管理職って感じだな~ストリンガーは)。エイヴォンと、今回は出て来なかったけどディアンジェロは塀の中。
そして今シーズンは港が舞台になるらしい。わー海だ~船だ~。冒頭の船のシーンは、何だか潮の匂いが漂ってきそうなほど、臨場感のある良い映像だったと思う。港に行きたくなってしまった。そして並行してバークスデールの話も進むのかな?
とりあえずは、皆に「お帰り!」と言いたいエピだった。
それにしても相変わらず過激というか描写が生々しい。言葉もお下品ですわ。もう動詞はf*ck、名詞はsh*t、形容詞はf*ckingだけで文章作れそうな感じ。昨日まで見ていた Law & Order では、検事がまるで文章を読むようにしゃべるから、その落差が。 そして酒場の場面ではジギーのポロリ。放送しているHBOはケーブルチャンネルなのでOKなのか!? 日本では現在、シーズン1がJ:COMでオンデマンド放送中らしいけど、シーズン2をやるとしても、このシーンはカットかモザイクになるのかな。
— Yoko (yoko221b) 2007-11-26