The Wire - Season 2, Episode 8
“How come they don't fly away?” - Ziggy
ダニエルズのチームは、パールマン検事に対し、ソボトカ~セルゲイ~プロップ・ジョー他の関連を示し、書類を整える。カーヴァーとハークが担当判事の家で雑用を引き受け、盗聴の許可を得る。殺人の捜査を引き受けたことで、バンクも殺人課からダニエルズのオフィスへ引越し。
バンクとフリーマンは、酒に溺れてボロボロのマクノルティを見かねて、特命チームに入れるようダニエルズに頼み込む。マクノルティは捜査能力の優れた警官だが、事件を追っていない時はどうしようもない酒飲みに過ぎない。彼には事件が必要なのだ。ダニエルズは再度ロールズと交渉して、マクノルティを自分のチームに引き入れる。
カーヴァーとハークは、ニックとソボトカの関連を「街の情報提供者から得た」ということにして、ハークの従弟を情報提供者に仕立て上げて報酬150ドルを申請、壊れた盗聴器の代金を獲得する。
フリーマンとグレッグスは、女性たちが連れて行かれた高級アパートが実は売春宿であろうと見当をつけ、囮捜査の計画を立てる。だが肝心の覆面捜査官に適した人物がいない――となった所でマクノルティが登場、白羽の矢が立てられる。
ホースフェイスの下で再びコンテナが「紛失」し、現場でグレッグスがセルゲイを監視し、オフィスでは通話を盗聴。だがここで、フランク・ソボトカが異変に気づく。その前に、携帯電話の料金の支払いが遅れていたのに、自分のアカウントに「フラグが立っている」すなわち、支払いがなくても利用が停止されない状態であると知って不審に思っていたのだ。
ソボトカは港で顔見知りの警官と雑談し、ラッセルがパトロールに戻ったというのが嘘だったことを知る。警察に目をつけられたのではないかという不安から、ソボトカは別の荷を「紛失」させて捜査の撹乱を図る。だが、ソボトカとセルゲイの通話記録から、連絡した相手のヴォンダス、すなわち「ボス」の番号が判明する。
その後、ソボトカはニックとともに「ギリシャ人」に会いに行き、警察の動きを警告する。
このところ影が薄かったマクノルティが、やっとのことでチームダニエルズに参加! もうシーズン中盤を過ぎているので、ちょっと遅すぎじゃないかという気がしないでもないけれど、今シーズンのチームは、次シーズンへ向けて Major Case Unit を確保するための準備期間みたいな面があるから、いいのかな。
前シーズンからダニエルズは、厄介者を押し付けられても部下として公正に遇し、誰であれひとたび自分の部下になった者は決して見捨てないという誠実さをもった人物として描かれてきた。今回その誠実さが発揮されるのが、マクノルティだったというわけなのね……。
何かの功績を認められるとかではなく、バンクが見るに見かねて頼みこむ、というところが(主役としては)情けないが、捜査に復帰したからには水を得た魚のようにばりばり活動してほしいなと思う……それにしても、最初の任務が売春宿での囮捜査とは。
一方、ソボトカの方も警察の捜査に気づいた様子。ソボトカさんはもともと港湾の労働者で、犯罪には素人かと思ったら意外に注意深い。でも、その親父さんの息子なのにジギーは相変わらず……。ホースフェイスたちにそそのかされて(笑いものになっているのに)マウイにケンカを売ったり、できもしないのに麻薬取引を任せてもらえなくて怒ったり、子どもみたいな奴なんだな。
— Yoko (yoko221b) 2007-12-18