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BONES - Season 1
#3 A Boy in the Tree
- 邦題:「木につるされた少年」
- 脚本:Hart Hanson
- 監督:Patrick Norris
- 初回放映:2005-09-27
事件概要
ネストール・オリーボス事件
名門の全寮制私立高校で、木の枝から首を吊るされた少年の遺体が発見される。休暇中で大半の生徒は校内におらず、また腐敗のため顔からは身元が特定できなかったが、頭部から人工の内耳が発見され、遺体はその学校の生徒でベネズエラ大使の息子、ネストール・オリーボスと判明。
ネストールは、耳の障害や文化の違いから、周囲の生徒たちに馴染めない孤独な少年だったという。学校の体面を気にする校長らは、何とか自殺で済ませようとするが、年少者の場合にはまず折れることのない舌骨が折れていることから、ブレナンは他殺の可能性を考える。
ネストールの部屋からは、彼と女性とキャムデンのセックスビデオが発見される。生徒たちの間ではこのようなプライベートビデオが流行しており、地元の保安官は他にもビデオを没収して保管していた。その中には、ネストールのルームメイト、タッカーとキャムデンの母親のビデオもあった。タッカーは、ネストールがそのビデオでキャムデンの母親をゆすろうとしていたのだと主張する。
その後、ネストールが麻薬のケタミンを摂取していたことが判明。ケタミンと首が絞まったことの影響で喉に胃液が逆流し、ロープで締め付けたため、胃液の酸が首に溜まって舌骨を溶かした可能性がある。ブレナンは「やはり自殺」と結論を改めようとするが、ブースとアンジェラは他殺を主張する。
改めてビデオを精査すると、キャムデンが嘘をついていたことがわかる。ゆすりの計画を立てていたのは実は彼女とタッカーで、相手はネストールの両親だった。さらに、ネストールを吊るしていたロープからはキャムデンのDNAが検出される。ネストールはゆすりの件を校長に知らせようとしたため、キャムデンとタッカーに殺害されたのだった。
感想
事件よりも、チームの連中がワイワイガヤガヤと騒々しかったな~という印象の残るエピソード。研究所の皆さん、ドラマだから笑って見ていられるけど、実際に身近にいたらちょっとイヤかも。ブースも「スクインツ」たちの相手が大変そうだったけれど、最後は入館証をもらって何だか嬉しそうだった。
ブレナンがブースに入館証を渡す場面、吹き替え+英語字幕で見ていたら、「ラテン語知らないでしょ」と言っていたのに字幕が出ない。あれ? と思って原語の音声に切り替えると、ラテン語らしき台詞。TV.com によると、この時の台詞は “Absit invidia”、意味は “no ill will” つまり「悪気はなかった」ということなので、彼女なりに謝っているのだろうけど、ブースにも大半の視聴者にもわからないように謝るなんて、素直じゃないなぁ。そこが面白い。
事件の方は……舌骨が折れたのが死後だとわかった途端に「自殺」と結論を翻したのがちょっと腑に落ちない。それは積極的に自殺を証明するのではなく「自殺であるという仮定に矛盾しない」というだけではないのかな~。結局他殺だったわけだし。その他殺という結論にしても、DNAの出現が何だか唐突だった。そりゃ、ロープの上皮細胞は絶対に調べているだろうけどさ。また、キャムデンがどうやってネストールを木から吊り下げたのか? というような細部まで納得できたわけでもない。
— Yoko (yoko221b) 2008-09-08