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BONES - Season 1
#5 A Boy in a Bush
- 邦題:「小さな死体」
- 脚本:Steve Blackman, Greg Ball
- 監督:Jesús Salvador Treviño
- 初回放映:2005-11-08
事件概要
チャーリー・サンダース事件
空き地でミイラ化した少年の遺体が発見される。復元した顔や服装から、行方不明になっていたチャーリー・サンダースと判明。母親のマーガレット・サンダースは離婚したシングルマザーで、実子チャーリーの他に、里子のデイヴィッドとショーンの兄弟を育てていた。
チャーリーには何箇所も骨折があり、撲殺されたものと思われた。口からはフッ素が検出されたが、それは歯磨きや飲料水に含まれる物より高濃度で、工業製品に使用するレベル。
ブースはデイヴィッドとショーンの話を聞き、チャーリーの誘拐現場が当初言われていた公園ではなく、モールだったことを見抜く。アンジェラはモールの監視カメラから、チャーリーの映像を探し出す。
骨を調べた結果、チャーリーには骨に障害があったことがわかる。それは母から子へ遺伝する遺伝子欠損が原因だが、マーガレットにその症状はない。問い質すと、マーガレットは実の親子でないことを認めた。チャーリーの実母が薬物依存症で死亡したため、黙って赤ん坊を連れ帰ったのだった。動機はともあれ、やったことは誘拐。ブースはマーガレットを逮捕せざるを得なかった。
映像を精査した結果、モールからチャーリーを連れ出したのはショーンであるとわかる。
ブレナンは、骨折の様相に特徴があるのは、殴打ではなく圧迫されたからではないかと思いつく。相手の胸に体重をかけて長時間圧迫を与え続けると、チャーリーと同様の骨折を起すことがわかる。だがそれには、80kgを超える体重が必要で、ショーンに犯行は無理。その時、2人の他に成人男性が一緒にいたはずだった。
ショーンはブースの取り調べに口を閉ざしていたが、ブレナンは「自分に話させてほしい」と頼み込む。ブレナンは里子としての生活をショーンに語りかけて信頼を得、隣人のエドワード・ネルソンがチャーリーを虐待して殺害したことを聞き出す。ネルソンが使用していた殺虫剤のフッ素の濃度も一致した。
感想
小さな子供が犠牲になるという悲惨な事件をきっかけに、メンバーのいろいろな事情が語られたエピソード。この人たち何なの――天才とかアーティストとかスナイパーとか武術の達人とかベストセラー作家とか! ブレナンは両親が失踪して孤独な少女時代を過ごし、ブースもスナイパーとしていろいろ暗い過去がありそうで。ホッジンスは世界を支配する大富豪の御曹司で、家族に内緒で研究所務めとは。これ何て少女漫画? 河惣益巳? みたいな。
アンジェラはコンピュータサイエンスの専門家かと思ったら、前職は画家だったのか。人体(裸体)を描くのが専門ということで、そのセンスが今の仕事に生かされているわけなのね。被害者の顔を直視しなければならないアンジェラは、チームの誰よりも精神的なダメージを受けやすいらしい。チャーリーの胸骨が折れる映像を再現した時も心を痛めていたけれど、何もわざわざ3D映像にしなくても数値の形で出力すれば――なんていうのは野暮なんだろうなぁ。
ブレナンがショーンを説得する場面で、ブレナンにも同じように里子に出された経験があること(両親が失踪したからか)、生き別れの兄弟姉妹がいるらしいことがわかる。この事情もそのうち明らかにされるのだろう。
— Yoko (yoko221b) 2008-09-15