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BONES - Season 1
#22 The Woman in Limbo
- 邦題:「マルコとポーロの再会」
- 脚本:Hart Hanson
- 監督:Jesus Salvador Trevino
- 初回放映:2006-05-17
事件概要
クリスティン・ブレナン
ある日ブレナンは、アンジェラが復元した女性の顔を見て驚愕する。それは通称「地獄の辺土」と呼ばれる保管室に安置されていた身元不明の遺体――ブレナンの実母であるクリスティン・ブレナンだった。クリスティンはペンシルベニアの記念墓地に(正式な埋葬ではなく)遺棄されているところを発見されたが、事件性が確認できなかったため、身元不明者としてジェファソニアンに送られていた。奇しくもブレナンが研究所に来たのと同じ1998年だった。
ホッジンスとザックは、遺体と土壌の状態から、埋められたのは発見より5年前という結論を出す。ブレナンは、母親が失踪してすぐに死亡したのではなく、失踪後2年近く生存していたことに衝撃を受ける。一方ブースは、ブレナンの両親について調べるが、1978年以前に存在した記録がどうしても探し出せない。彼らは本当の名前と身元を捨て、別人に成りすまして暮らしていたのだ。
ブースはブレナンの両親の写真を犯罪情報センターから探し出す。ブレナン自身に78年当時の記憶はなかったが、兄のラスはすでに7歳。彼女はラスから「自分の本当の名前はカイルで、お前はジョイだった」と聞かされ、皆がずっと嘘をついていたことに怒る。ブレナンの両親の正体はマックス・キーナンとルース・キーナンといい、武装強盗グループの一員だったが、仲間割れの末に殺害されたと思われていた。
クリスティン(ルース)は、タイヤレバーのような物で頭を殴られて死亡したことがわかる。ブースは当時の仲間の一人マクヴィカーが証人保護プログラムによって隠れ住んでいることを知って、事情を聞く。マクヴィカーは、ルースと駆け落ちしようとしたところをマックスに見つかって殴られたと主張し、マックスがルースを殺したのだろうとほのめかす。だが、マクヴィカーが武器を隠し持っていたことを理由に家宅捜索を行ったところ、傷口に一致する家畜用の銃が発見される。
テンペランスは兄と和解し、一緒に自宅へ戻る。そして「捜査を止めろ、私のことも探すな」という父親からのメッセージが留守電に入っていることを知る――。
感想
ブレナンの両親のことがようやく明かされるシーズンフィナーレ。彼女の母親の顔が再現される場面は、DVDの予告編で何度も見たので、全然驚かない。冒頭で頭蓋骨が出て来た瞬間に「この人がアレなのね」とわかってしまった。
こういうドラマなので何かの犯罪か陰謀が関わっているのだろうな、という気はしていたけれど、武装強盗集団か~。それは、何というか……意外に普通の犯罪者だったのね(爆)。いや一応犯人集団の中では、頭が良く粗暴でないインテリという扱いだったみたいだけど、もっとすごい頭脳犯罪者とか実は政府と通じているとか、以前のエピで名前が出てきたキューバの何とかいう人が絡んでいるとか、そんなようなことを想像していたもので。
テンペランス・ブレナンというのはいわば偽名で、本名はジョイ・キーナン。当時3歳かそこらだったので、さすがに記憶はないようだ。Joy(喜び)とTemperance(節制)という名前の対比が興味深い。ブレナンにとって自分と家族の過去を知ることは、喜びを取り戻すことにつながるのだろうか。
それにしても、両親の失踪当時テンペランスが15歳だったというのが、どうもしっくりこないなぁ。当時せいぜい10歳くらいだったような印象。車に貼ってあったステッカーも小学校のものだし、今までの描写も「幼少時に両親と離れて、家族の愛を受けずに育ってきた」という印象を与えるものだったと思う。でも15歳といえば、もちろん大人ではないけれど、もう子どもでもなく、そろそろ親から距離を置き始める時期ではないだろうか。それまで(表向きは)ごく普通の堅実な家庭で両親に愛されて暮らしていたプロセスがどうも見えないというか何というか……。
ところで、ブレナン夫妻がキーナンだった頃のマグ・ショットがあるということは、彼らには逮捕歴あり? であれば指紋も取られているはずだけど、ブレナン夫妻として失踪した時にそれは見つからなかったのだろうか。91年当時じゃまだ無理か?
— Yoko (yoko221b) 2008-09-28