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BONES - Season 2, Episode 18
#40 The Killer in the Concrete
- 邦題:「君を諦めない」
- 脚本:Dean Widenmann
- 監督:Jeff Woolnough
- 初回放映:2007-04-04
事件概要
ウィリアム・レイモンド・マッケナ
ボルティモアの治水設備で、コンクリート詰めにされた男性の遺体が発見される。死因は、細く尖った凶器で後頭部を刺されたこと。被害者は、暴行・故殺・誘拐などの前歴があるウィリアム(ビリー)・マッケナと判明。ブースはアイスピックで頭を刺すという手口の殺人事件の記録を調べ、該当者ヒュー・ケネディを発見。ケネディとマッケナはどちらも、メルヴィン・ギャラガーという犯罪組織のボスに雇われていた。
ケネディは5年前に逮捕され、保釈された後に逃亡。逃亡者逮捕請負人(バウンティ・ハンター)に追われて自動車事故に遭い死亡したことになっていた。車は全焼し、ちぎれた脚以外は燃えてしまったという。ブースはハンターに会って事情を聞き、ブレナンは冷凍保存されている脚を鑑定する。
ハンターのミラーは、確かにケネディが焼死したと主張するが、鑑定の結果、DNAはケネディ本人のものと確認されるが、脚の傷口は鋭利な刃物で切断されたことがわかる。つまり、脚を切断して事故死を偽装した可能性が高い。ミラーはブースが目を離した隙に逃走。
ブレナンは父マックス・キーナンから接触を受け「私の犯罪記録を調べろ」と言われる。マックスは普通の市民や警官には決して手を出さず、自分を襲って来た犯罪者だけを殺害していたとわかる。それでもブレナンは心を開こうとしない。マックスはケネディを知っており「彼は模型飛行機マニアだ」という伝言を残して去る。
ブースはボルティモアの模型飛行機愛好家が集まる広場へ出かけて行き、年配の義足の男を探し出し、モーテルまで尾行する。だが部屋の前で待ち伏せしていたケネディに殴り倒され、拘束されてしまう。ケネディは「仕事以外で人は殺さないし、自分はもう引退した」と言い、ブースを拘束したまま去る。その後ブースは、ケネディを追ってきたギャラガーに再び捕らえられ、「ケネディの居場所を言え」と拷問される。
ブレナンはブースからの連絡が途絶えたことを気にして、父親に相談する。サローヤンのチームは証拠物件を総合して、ケネディがタクシーの運転手であることを突きとめていた。ブレナンはケネディが滞在していたモーテルを聞き出し、その部屋でハンターのミラーと遭遇し彼女を拘束する。だがケネディとブースの行方は知らなかった。
ブレナン父娘はケネディは無関係と判断し、ギャラガーに狙いを絞る。ホッジンスはマッケナの靴の残留物を分析し、金属の皮膜処理やめっきに使用する物質を特定し、ヴァージニア州の飛行場を絞り込む。ブレナンは「監禁されているブース捜査官から連絡があった」と嘘の通報をし、父親とともに飛行場へ急行。ギャラガーと部下はその場でFBIに逮捕され、マックスはブレナンの車で逃亡。
感想
予告編で簀巻きにされているブースを見て「いったい何事?」と期待心配していたが、ブースを救出するためにパパ大活躍とは! さすが裏社会に通じているだけあって、意外に(失礼)頼りになるお父ちゃんだった。
パパが話そうとしていた「ママのこと」とはどういうことだったのか? 今シーズンあと3話しかないのだが、それはちゃんと語られるのだろうか。次シーズン持ち越しはちょっと、勘弁してほしいのだが……。バウンティハンターのミラーが「母さんを思い出させる」ということは、ブレナンの武闘派は母譲りということなのだろうか。ミラーを捕獲した場面では、ブースが心配なあまり珍しく激高した様子を見せた。
マックスの「諦めない歌」をブースとブレナンが2人で歌う場面では、ブースとマックスの共通性のような要素を感じさせた。そういえば以前のエピソードでも、マックスの姿がすっと消えて同じ場所にブースが現れる場面があったっけ。マックスが犯罪者になった経緯はわからないが、戦争から帰ってギャンブルで身を持ち崩していたというブースも、一歩間違えば裏社会に入っていた可能性があったのだと思う――同様に、基本的に自己防衛でしか他者を傷つけずワケありの獲物しか狙わなかった、というマックスにも、犯罪に手を染めない生き方があり得たのではないだろうか。この二人、けっこう似たところがあるかも。
前シーズンでも思ったが、「両親の失踪当時テンペランスが15歳」という設定がやはりしっくり来ないのだが、これはもう気にしない方が良いような気がしてきた。
それにしても、最近グロ度がどんどん上がっているせいで、オーソドックスな白骨死体では何となく物足りない感じにすらなってしまって、もうどうしてくれようかと思う。