Table of Contents
BONES - Season 3, Episode 7
#50 Boy in the Time Capsule
- 邦題:「タイムカプセルの少年」
- 脚本:Janet Lin
- 監督:Chad Lowe
- 初回放映:2007-11-13
事件概要
ロジャー・ディロン
高校の校庭に埋めたタイムカプセルが20年ぶりに掘り出され、中から白骨化した遺体が発見される。それはカプセルを埋めた卒業生のひとり、ロジャー・ディロンだった。ロジャーの骨には古い骨折の形跡があり、家庭内での虐待が疑われた。父親がロジャーの姿を見たのは、高校の卒業式の時が最後だったが、家出したものと思い込み通報さえしていなかった。その時ロジャーは「お金が要る」と言っていたという。
遺体からは神経ガスが検出される。また、骨に残る微細な傷跡から、死因は首を刺されたこと、凶器は刃物ではなくそれより鈍いものであるとわかる。また、タイムカプセルに入れた物のリストと、発見された物のリストを付き合わせてみた結果、リストに載っていないフロッピーディスクが発見される。
ディスクの中には、3Dグラフィックを使ったゲームが入っていたが、それは87年当時には夢のようなレベルのもの。ロジャーの親友だったギルは、そのゲームの構想を聞いてはいたが、実現していたことは知らなかったと言う。
神経ガスと思われた毒物は、当時蚊に使用されていた殺虫剤のマラチオンと判明。毒性の強い殺虫剤だったため、詳細な散布記録が残っており、該当する地区にチアリーダーのジャネルが住んでいたことがわかる。ロジャーはジャネルの家庭教師をしていた。ジャネルを訪ねたブレナンは、彼女の息子アレックスの本当の父親がロジャーであることを知る。
アンジェラは、本来のアルバムとは違う、卒業生をバカにする「裏アルバム」を発見。そこには「グラフとグリム提供」と入っていた。それはロジャーとギルが使っていた名前。そしてロジャーの骨に付着していた物質は、当時ギルがアルバイトをしていた舗装工事に使用するアスファルトだった。
ギルとロジャーは悪戯で作った「裏アルバム」をこっそり入れるためにタイムカプセルのある場所へ行き、そこでジャネルのことで口論になった。その時、ギルは小突いたつもりでロジャーの首を刺して死なせてしまったのだった。
感想
アメリカのドラマに出てくる高校って、たいていスポーツマンタイプの男の子がモテモテでチアリーダーの恋人がいて(そのまま結婚することも多い)、勉強のできる生徒はダサ系の “nerd” で苛められっ子なのね。文武両道に秀で……とか、あるいは線の細い秀才タイプがモテるって見た記憶がないのだけど、どこかにあったっけ?
BONESの今回のエピソードも例外ではなくて、メンバーの中ではブースが「勝ち組」。ブレナンの話に思わず笑ってしまい、お返しに自分の恥ずかしい話をする羽目に。だがブースのことなので、どれだけ「恥ずかしい」と言ってもどこか自慢になってしまう。最後の苛めの話もちょっときれいすぎる感じだったかな。そもそもブレナンがした話は「屈辱的だった」という意味の「恥ずかしい」であって、ニュアンスが違う。
現在では、一流の研究者で数々の業績があり、かつベストセラー作家でもあるブレナンの方がよほど成功した「勝ち組」に見えるのだけど。
ギル役のパトリック・フィッシャーは、CSIシリーズなど他のTVシリーズでもよく見かける顔だが、最初に見たのがデイヴィッド・リンチの映画「マルホランド・ドライブ」の眉毛男だったので、どの役で見ても怪しい印象しかなくて困る。