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BONES - Season 4, Episode 4
#62 The Finger in the Nest
- 邦題:「無垢なる者の牙」
- 脚本:Lyla Oliver
- 監督:Jeff Woolnough
- 初回放映:2008-09-17
事件概要
セス・エリオット
公園で遊んでいたブースとパーカー親子が、カラスの巣の中で人間の指を発見する。本体は近くにあるジェファーソン記念堂に遺棄されていた。人相特徴と失踪人のデータを照合した結果、獣医のセス・エリオットと判明。死因は尖った物で気管を刺されたことによる失血死で、残っていた唾液から犬に噛み殺されたことがわかる。
エリオットの車からは「ドナルド・ティモンズ」に処方された薬ビンが発見される。ティモンズに話を聞くと、実際に薬を飲んだのは息子のロビーだという。ティモンズはエリオットの旧友で、ロビーはエリオットの手伝いをしていたのだ。だが事件が起きた時は、家庭教師のホップのところにいたという。
現場で発見されたPDAには、闘犬をしている写真が残されていた。写真に写っていた犬用のボールや、人工芝に使用する甲殻類の成分から、闘犬場はティモンズの所有する納屋であるらしいとわかる。納屋を捜索すると案の定、何匹もの闘犬と、死んだ犬の骨などが発見される。ティモンズは、納屋は他人に貸しているだけで何も知らないと主張。アリバイもあった。
歯形から、エリオットを襲ったのは納屋にいたリプリーという犬だとわかる。リプリーは、飼い主が「育ちすぎて飼えないから」とエリオットの所に連れて来た犬で、エリオットは処分せずに里親を見つけてやったという。エリオットはその「里親」が犬たちを闘犬に使っていることを知り、告発しようとしたところを殺害されたものと思われた。
ブレナンは犬の傷口に特徴的な縫合の跡を発見する。それはロビーの家庭教師で医学生のホップが縫合の練習として行っていたものとまったく同一のやり方だった。リプリーを連れて実験を行った結果、リプリーの飼い主がホップであることがわかり、ロビーは「ホップが犬に命じてエリオットを襲わせた」と認める。
ブレナンはリプリーを飼おうとするが、リプリーが処分されたと聞いてショックを受ける。ブレナンはブースとともに湖のほとりにリプリーを埋葬し、「リプリーには何の罪もなく、ただ主人が残酷で利己的なだけだった」と「弔辞」を述べる。
感想
公園で遊ぶパーカーが、指だけだが死体の第一発見者になってしまう。そんなわけで、父親としてブースは息子のトラウマが心配。ホッジンスはザックを失ったこととアンジェラとの破局からまだ立ち直っていない。スイーツは本業のかたわらパーカーの面倒まで見る羽目に――というドタバタコメディ的展開の後に、ブースとブレナンがしんみりと、ほろりとさせる場面で締めくくる。ようやくBONESらしいエピソードが登場したという感じ。
最後の場面は、リプリーの運命に怒るブレナンの良い意味で子どもっぽい所と、理解者であるブースとの信頼関係が丁寧に描写されていて良かったと思う。リプリーを埋めたのも絵のように美しい場所なのだが、どうもこの背景が文字通り絵のようで、手前の人物との合成がうまく馴染んでいなかった所が少々残念。BONESは映像処理技術がいまいち甘いような気がする。
今回のラボ助手は、最年長の院生だというスターレットさん。グッドマン所長が降板してからオヤジ不足だったので、ここでオヤジ導入はいいかも! と思ったらこの方も今回で終わりらしい……色々な職を経験しているという設定なら、マニアックな知識を持っていてもおかしくないので、便利なキャラだと思うんだけど残念。もしかして、ザックの後任はずっとこのまま週替わりでいくのだろうか。
今回のエピソードに登場するドッグトレーナーは、シーザー・ミランという本職の人なのだそうだ。著書もあり番組も持っている人らしい。ミラン氏のパックリーダー論には批判も多いようだが、私は犬を飼ったことがなくて(ずっと団地やマンションに住んでいたので)よくわからない。