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BONES - Season 4, Episode 6
#64 The Crank in the Shaft
- 邦題:「血染めのエレベーター」
- 脚本:Elizabeth Benjamin
- 監督:Steven DePaul
- 初回放映:2008-10-01
事件概要
パティ・ホイル
企業のエレベーター内で若い女性の遺体が発見される。その企業に勤める社員のパティ・ホイルで、殺された後エレベーターのシャフト内に投げ込まれたと思われた。遺体は投げ込まれた後、エレベーターの稼動部と壁の間で無残にバラバラにされていた。
「落下と骨」について研究論文を書いた助手のフィッシャーにより、被害者は60メートル以上の高さから落下したと判断される。ビルの高さと比較し、転落地点は最上階か機械室と思われた。
骨の損傷が激しく死因の特定は難航。フィッシャーは肋骨の部分に、死後に踏みつけられた跡を発見する。パティはオフィスマネージャとして備品の使用をうるさく管理し、社員のマリファナ使用を咎め、諍いを起こした社員が解雇されるよう画策し、備品を横流しした上司を脅迫したりしていたが、いずれも犯行には結びつかない。衣服にコピーのトナーと精液があったことから、パティがコピー室で誰かと関係を持ったことがわかる。
フィッシャーは、機械室の投入口からでは骨盤がつかえて落とすことができないことに気づく。つまりパティは16階のエレベーターから落とされたことになる。だがブースが実験した結果、エレベーターの扉を無理矢理開いて遺体を捨てることは、単独では無理だとわかる。
カミールとフィッシャーは、ようやくパティの死因が動脈瘤の破裂であることを突き止める。ブレナンは、頭蓋骨に7ミリ間隔で2つの小さな穴があることを指摘する。誰かがパティにホッチキスを投げつけ、頭に針が刺さったために持病の動脈瘤が破裂したのだった。
精液の主は、それまでに調べた容疑者とはいずれも不一致だったが、カミールはDNAにアジア系の特質があることに気づく――従業員の中にアジア系はただ1人、チップ・ヤップだった。チップは「パティと寝ていたが、その関係を終わりにしようとして争いになり、思わずホッチキスを投げてしまった」と認める。チップは単独犯を主張するが、1人でエレベーターから遺体を捨てるのはとても無理。エレベーターで実験を行ったブレナンは、青いマニキュアを塗った爪の欠片を見つける。
その欠片は、チップの本当の恋人クリスティンの物だった。コピー室でチップと逢瀬を重ねていたのは、クリスティンの方だったのだ。だがその日パティに見つかり、上司に報告すると言われた。社内恋愛は禁止だったので、露見すれば2人とも解雇されてしまう。クリスティンはそれを止めようとしてホッチキスを投げつけたのだった。
感想
ああまたグロ。カミールが加わってから軟組織の比率が高くなったという印象を持っていたが、その傾向はまだ続いているようだ。でも遺体のインパクトに比して事件解明のプロセスがいまいち盛り上がらない、というかエピソード全体が遺体のインパクトに寄りかかっている印象。
今回の助手はまた新人で、暗い方面に饒舌な、ちょっと個性的なタイプ。キャラとしては面白いんだけど、毎週これをやられるのはちょっと勘弁してほしいタイプかな。それにしても、入れ代り立ち代り色んなタイプがよく出てくる研究所だ。キルケゴールのTシャツなんてあるのかと思って何気なく検索したら、あった。まさか本当にあるとは…… 1)
ブースは、同僚が死亡したということで彼の椅子を狙っている。これは「支局長の椅子」とかいうような意味ではなく、物理的にその椅子が快適そうだから使わせてほしい、という意味だ。ブースは現場に出て捜査するので、そんなに長時間オフィスにいるわけじゃないと思うのだけど、やっぱり良い椅子がほしいのかな。関係ないけど私も新しい椅子ほしいな。
ところで、ここで死亡した捜査官の名前が「グレアム・ケルトン」だと言っていたが、これは打ち切りになってしまったFOXのドラマ「失踪 VANISHED」に登場する捜査官の氏名なのだそうだ。FOXドラマといえば、「24」のシーズン7はワシントンDCが舞台でFBIも登場するのだけど、ブースとの接点はなさそう。同じワシントン支局なのに……でも「24」のシーズン7って、計算してみると2015年くらいの話になるので、ない方がいいのかも。
— Yoko (yoko221b) 2009-11-04