• 邦題：「過去からの訪問者」
• 脚本：Karine Rosenthal
• 監督：Allison Liddi-Brown
• 初回放映：2008-11-12

麻薬製造車の中で遺体が発見される。その車は数日前に摘発され、新人の訓練で「麻薬製造車に催涙弾を撃ち込んではいけない」というデモンストレーションのために催涙弾を撃ったところ、薬物と反応して大爆発を起こし、遺体が投げ出されたのだ。

被害者は胸を撃たれており、顔には格子状の物で殴打した形跡もあった。所持品の中には、発明品の特許申請書があり、番号から照会したところ、出願者はポール・ステグマンと判明。遺体はどうやら、ポールの父ジムであるらしい。ジムはポールが幼い頃に家を出て行ったが、ポールが発明家として雑誌に取り上げられた後、「改心した」と急に連絡を取ってきたという。だがいまだに飲酒癖が抜けず、ポールの仲間のマイクと問題を抱えていたという。

助手のクラークは、被害者の骨に長年にわたる飲酒の痕跡と、25年前に骨折したはずの跡がないことに気づく。被害者はポールの父親ではなかったのだ。DNAで照会した結果、被害者は前科者のアンソニー・ポンジェッティと判明。本物のジム・ステグマンは、事件の前の週に身元不明の遺体としてジェファソニアン研究所に低温保存されていた。

改めてポールに事情を聞き、ポンジェッティの持ち物を調べようとしたところ、ポールの発明品である掃除機の紙袋から、約2万ドルの札束が発見される。紙幣からは指紋が検出されるが身元不明。

ステグマンは至近距離から小口径で4発撃たれていた。クラークは、犯人はステグマンの足の甲や膝を撃って拷問し、最後に心臓を撃って殺害したと推測。ステグマンとポンジェッティは数年前に同じ事件で逮捕されていたが、その時に2人が裏切って服役したスティーヴ・ジャクソンという仲間がいた。だがジャクソンは仮釈放中で行動は24時間監視下にあり、アリバイがある。

一方、札束の指紋は、ポールの妻リリー・ステグマンの物と判明。リリーは「ジム宛てに『P』という人物から大金が届いた。言うべきかどうか悩んだが、家族への贈り物だと解釈して一部を紙袋に、残りを貸し金庫に隠した」と話す。ポンジェッティがいわくつきの大金を手に入れ、息子と暮らすはずのジムに送ったものの、ジムが殺されたため彼になりすまして回収しようとしたものと思われた。

リリーが金庫に隠した紙幣には、証拠品の封があった。それは運搬される際にニセ警官に奪われた証拠品だったのだ。ポンジェッティが警官に扮して奪って行ったものと思われたが、ポンジェッティを逮捕したことのある警官が気づかないのはおかしい。ブレナンにそう指摘され、ブースは警官がグルだったことに気づきステグマン家に急行。そこでは、金の残りを探して警官が家宅捜索をしようとしていた。警官はリリーを人質に取り、ブレナンを撃って逃亡しようとするが、ブースに車を撃たれ失敗（おそらく死亡）。

ブースの弟ジャレッド登場。演じているのがマイアミでダン・クーパー（AV技術者）を演じていたブレンダン・フェアなので、やはりそっちの印象が……（以下自粛）。ジャレッドという名前も、3話ほど前の「完全なる世界の崩壊」の被害者の名前だったので、あまり短期間に同じ名前を（それもこんな重要な役で）繰り返さないでほしいなぁ、などと思ったり。

で、またこの弟がお約束のように厄介ごとを持って来る。ブースは弟を助けることと引き換えに自分の手柄を譲ってしまうわけなのだが、そこでブレナンはジャレッドの言うことを鵜呑みにして何だか無神経なことを言ってしまう。事情を知らないことを割り引いても、ここはちょっと「らしく」ないように感じてしまった。後でジャレッドに腹を立てて突き飛ばしたりする所なんかもね。相手も素人じゃない（軍人）とはいえ、武闘家があんな風に暴力を振るっちゃいけませんって。（でもそういえば武闘派ブレナン、最近見ないな）

それにしても、カミールはブースとずいぶん長い付き合いのようだ。パーカー母とどっちが先？

事件の方は、ポンジェッティがジムになりすましたことと、ポール宅に札束を送りつけたあたりのタイムラインがやや不明確。時系列順に整理してみると――ジムが「息子と暮らすつもりだ」と言い、ポンジェッティは騙し取った金を先回りしてポール宅へ送りつける（預かってもらうため）。だが、ジムは結局ポールを訪ねる前に殺されてしまったので、ポンジェッティはジムになりすましてポール宅へ。そしてポンジェッティが犯人に連れ去られた翌日にようやくお金が届いた――という順番でいいのかな。

そして週代わりの助手は、初回で辞めると言っていたクラーク君だった。このままぐるぐるとローテーションで行くのだろうか。

— Yoko (yoko221b) 2009-11-19