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csi:novels:15_dark_sundays

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Dark Sundays

小説版CSI第15弾、今回の著者はベガスでは2冊目のドン・コルテス。ニック、サラ、グレッグのチームは、小型の飛行船が上空で突然炎上して落下した事件を担当。路上ではサーカスのクマを運搬中で、驚いたクマが逃げ出して大騒ぎになったと思ったら……? キャサリンとラングストンは、郊外にある心療施設から患者が2名脱走した事件を担当。直後に神経ガスがリークしていることがわかる。


書誌情報

Dark Sundays

  • 著者:Donn Cortez
  • 発行:2010-05-25
  • ISBN:978-1439160862

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<html><iframe style=“width:120px;height:240px;” marginwidth=“0” marginheight=“0” scrolling=“no” frameborder=“0” src=“rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=lakesidecsi-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=1439160864&linkId=43b9799562a50cbb87774dda7bb4338f”></iframe></html> * Dark Sundays —- ===== 内容・感想 ===== ドン・コルテスのベガスものを読むのは “The Killing Jar” に続いて2作目だが、正直に言って面白かったとはとても言えない。コルテスの作品はマイアミの方が良かったと思う(やはり自ら公言しているように「マイアミの大ファン」だから?)。 ニック、サラ、グレッグのチームはカジノで起きた一連の事件を担当する。でもこれは事件なのか?小型の飛行船が上空で突然炎上して落下。路上ではちょうど、サーカスのクマを運んでいるところで、落下する飛行船を見て驚いたクマが暴れて逃げ出し、カジノに乱入するという騒ぎに発展する。そこで警備員が一人、クマに襲われて死亡……したと思ったらさにあらず。現場に残された大量の血液は豚の血を撒いたもので、警備員の姿はどこにもないのだ。飛行船の操縦席にいたのも実は人形で、遠隔操作だった。最初から仕組まれた大芝居? その後もペントハウスのパーティに不審な二人連れが現れたことや、現場に謎の消防ホースが残されていたことがわかったりして、謎は深まるばかり。ニックたちはいくつも仮説を立てて「ああでもないこうでもない」と話し合うが、真相はどうもはっきりしない。調べを進めるうちに、ロシアンマフィアが出てきて「冷戦の遺産」的な話になりそうな感じになってきたと思ったら、グレッグの前に元CIAという謎のおっさんが登場して、デウス・エクス・マキナ的に事情を説明して去って行ってしまった。何だそれ。謎が謎を呼ぶという展開のわりに何だかいまいち面白くなくて、だんだん読むのが面倒になってしまった。 一方、キャサリンとラングストンは郊外にある心療施設から患者が2名脱走した事件を担当。直後に神経ガスがリークしていることがわかり、急遽HAZMATスーツを着て(教授サイズのがあったんだ!)現場検証。医療記録を読み進めるうちに、脱走した2人は「自分たちは死んでいる」という妄想を共有していたことがわかる。彼らの妄想を読み解きながら、ラングストンらはベガスへ戻り、カジノを訪ね歩いて患者を発見する。「患者たちがどのような妄想を共有してきたか」という点はまぁ面白かったものの、実際の捜索は何だか単調。設定ありき、というか「設定だけ」という感じでいまいち面白くない。 さらに、Kindle版だけかもしれないがレイアウトが何だか変(紙版は未確認)。場面が変わるところ、普通なら何か区切り記号を入れたり、なくても1行くらい空けるものでしょ? でもそういうのが全然入っていない。ニックたちの事件の話に突然キャサリンが出てきて「え、いつからそこにいたの?」と思ったら、実は場面が変わってキャサリン班の話に移っていた――という所が何か所かあって、混乱させられた。

csi/novels/15_dark_sundays.1589704908.txt.gz · Last modified: 2020-05-17 by Yoko