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CSI - Season 1
#10 Sex, Lies & Larvae
- 邦題:「死者の悲鳴」/「変死体が訴える家、家庭内暴力恐怖の惨状!美人妻失踪事件に性的犯罪の疑い」
- 脚本:Josh Berman, Ann Donahue
- 監督:Thomas J. Wright
- 初回放映:2000-12-22
“The worms go in. The worms go out. The worms play pinochle on your snout.”
事件概要
ケイ・シェルトン殺人事件
グリッソム、サラ担当。山中にキャンプに来た男女が女性の死体を発見。遺体の状況から、至近距離から銃で撃たれたことがわかった。他にも顔にいくつも怪我があり、長期間にわたって暴力を受けていた。遺体はケイ・シェルトンで、5日前に家で銃声と悲鳴を聞いた者がいる。サラは被害者の女性に深く同情し、夫のスコット・シェルトンを疑う。
グリッソムは死体に付いていたハエから、死体は死後3日と判断する。だがスコットは3日前、出張していた。グリッソムは死体が毛布にきつく包まれていたことに着目し、実験をやり直して死後5日もあり得るとの結論を出した。だが保安官は、証拠に手を加えたと陪審員に思われることを懸念する。
死体を調べ直すと、傷口の周囲に青い色が残っていた。それはテフロンで、スコットが持っていた銃弾に使われたテフロンであると判明した。
シェリル・アップルトン失踪事件
ニックとセクーラ刑事担当。バス停の近くで無人の車を発見。車はきれいに掃除され、中に血の痕があった。クレジットカードが使われたことが判明し、モーテルに踏み込んでみると、失踪した本人の浮気の現場だった。血は怪我した犬を獣医に運んだときに付いたものだった。
絵画盗難事件
ポール・ソレンセンの絵画が盗まれた。警報装置が切られていたことから、キャサリンは内部の犯行を疑う。ウォリックは耳の跡を発見し、家族の耳型を取る。照合した結果、犯人はその家の息子、ジェイソンと判明。絵は車のトランクから発見されたが、それは贋作だった。だがジーグラーは信頼できる画商から購入しており、贋作をつかまされたとは考えられなかった。ジェイソンが大学の友人に頼んで模写してもらい、本物とすりかえていたのだった。
感想
第一発見者は、ハエ……だからって、名前をつけなくても。しかも「ポール、ジョン、ジョージ、リンゴ」って。ビートルはカブトムシなのに。
被害者に深く同情し、容疑者にくってかかるサラ。前回の飛行機の事件で「私には殺せない」と即答した彼女は、このエピソードでも、正義感が強く一本気な所を見せる。そこが彼女の良い所なのだろうが、毎日凶悪犯罪に接していて大丈夫なのだろうか? と少々不安にさせられる。それにしても、この事件はグリッソムにとっても「三大許せないもの」(妻を殴る男、子どもへの性的虐待、麻薬の売人)のひとつなはずなんだが。
冒頭に引用したのはグリッソムがつぶやいていた童謡の一節。検索してみると、19世紀ごろから広く歌われている “The Worms” という歌らしい。けっこう怖い歌詞。
— Yoko (yoko221b) 2004-02-18