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CSI - Season 1
#14 To Halve and to Hold
- 邦題:「享楽の一夜」/「驚異の復元技術!骨が語るバラバラ殺人事件の真相・ヌードダンサー撲殺」
- 脚本:Andrew Lipsitz, Ann Donahue
- 監督:Lou Antonio
- 初回放映:2001-02-15
Laws don't end when you come to Vegas.
事件概要
山中の人骨事件
グリッソム、キャサリン、ニック担当。チャールストン山で遊んでいた親子が人骨を発見。警察学校の学生を動員して残りの骨を捜索し、人体を復元する。キャサリンはグリッソムに黙って、骨の専門家テリーを呼び寄せる。骨の様子から、死後に電動ノコギリで切断されたものとわかった。
歯形のデータを歯科医師会のWebサイトに載せたところ、歯科医から連絡があり、メル・ベネット(70歳)と判明。ベネット家の風呂場には血の痕があった。家で発見された電動ノコギリは、死体を切断した物と同じ物だった。切った痕から、ノコギリを使用したのは手に障害があり力の弱い女性と思われたが、その特徴もベネット夫人に当てはまった。ベネット夫人は、外出から帰った時に夫は死んでおり、葬式代がなくために遺体を切って捨てたと主張(ネヴァダ州では遺体を切っても罪にならないらしい)。
死体の骨に付着していた骨格筋からは、致死量を超える薬物が検出される。心臓病で悩むベネットが薬で自殺し、年金額を減らされないよう、遺体を隠せと遺言したのだった。年金の不正受給が罪にはなっても、殺人までは証明できない。証明できない場合は「被疑者に有利な判断」を下さざるを得ない。
ヌードダンサー撲殺事件
サラ、ウォリック担当。ホテルの一室で若い男性ダンサーのダレンが死体で発見される。部屋を借りたのは、クレジットカードから、リン・ヘンリーというウィスコンシンの女性と判明。友人のメグが結婚するので、女友達3人でダンサーを呼んで独身最後のパーティーをしたのだった。騒いで盛り上がった後、ダレンを残して帰ったと言う。
ダレンの死亡時間が、女性たちの証言より早いこと、死ぬ直前に性交渉を持っていることに疑いを持ち、サラとウォリックは再び3人から話を聞く。リンは、ダレンにレイプされたが殺してはいないと主張。だが検査の結果、リンは性交渉していなかった。
ウォリックは部屋で小さなジルコニアを発見。それは、メグの婚約者の指輪についていたものだった。ダレンとセックスしたのは新婦のメグで、そこへ乗り込んできた婚約者が彼を殴り殺したのだった。
感想
山中で発見されたバラバラの人骨……マザーグースの「ハンプティ・ダンプティ」を口ずさむ主任。似合ってるんだか似合ってないんだか。それはともかく、ネヴァダ州では死体を切っても罪にはならないんだろうか。そういえば「刑事コロンボ」でも(こちらはカリフォルニア州だが)「死体を銃で撃っても罪にならない」と言っていたような記憶が。でも日本では多分、死体損壊(刑法190条)になると思う。後者の場合なら、一般人が拳銃を持っている時点でアウトだし。
婚約者がいながら「ここはベガスだし」と、行きずりの相手と関係を持つ女性。その相手を殴り殺し「結婚してすべてを忘れられると思った」と言う男。二人に対して「ベガスは無法地帯じゃない」と言い放つウォリック(冒頭に引用した台詞)。ラスベガスという虚飾の街へ、現実を離れてやって来る観光客たちと、この街に足をつけて生活しているウォリックの対比があざやか。
— Yoko (yoko221b) 2004-03-05