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CSI - Season 2, Episode 3
#26 Overload
- 邦題:「疑惑の転落死」
- 脚本:Josh Berman
- 監督:Richard J. Lewis
- 初回放映:2001-10-11
Just because we don't see something we're supposed to see doesn't mean that it's not there.
事件概要
グリッソム、サラ、ウォリック担当。刑務所の建設現場で、従業員の一人ロジャー・ヴァレンティが転落死した。現場主任は保安官の友人で、ヴァレンティが一人で作業していたことから、自殺だと主張。だがグリッソムは、自殺しようとする人間がわざわざ出勤したことに疑問を抱く。現場を調べると電気ドリルがショートしており、漏電遮断器も動作されないように細工されていた。
だが検死の結果、感電した痕跡はなかった。グリッソムはドリルを調べ、ショートするよう細工された痕跡を発見。ゴム底の靴が絶縁体になるはずだが、靴には金属製の釘がささっていた。さらに、グリッソムは組合員のイアン・ウルフから、労働争議をめぐってハリスから脅迫を受けていたことを明かされ、これが殺人であるという確信を深める。
現場に落ちていた金属カッターには、現場主任ハリスの掌紋があったが、歯の形状が一致せず、ドリルの細工とは無関係と判明。グリッソムは被害者の血液中に鉄分が多かったことに注目する。実験の結果、ヴァレンティの血中の鉄分は電気を通せるだけの分量があったことがわかる。また、ピクルスでの実験により、通常の感電で生じるような火傷の痕もできないことがわかった。
靴に刺さっていた釘から指紋の一部分が検出され、その部分はウルフの指紋と一致。また、電源コードのプラグの叉を切り取った工具も、ウルフの工具であると判明した。ウルフは数日前にヴァレンティといさかいを起こしていた。ブラス警部は殺人容疑でウルフを逮捕。
セラピー中の少年の死亡事件
キャサリン、ニック担当。14歳のディラン・バックリーが女性セラピストの自宅でセッション中に死亡。セイピアン医師は、ディランが癲癇の発作を起こしたと主張する。ニックはディランの衣服を調べ、付着していた繊維から彼が下着姿だったことを知る。セイピアン医師には、かつて少年との淫行行為で医師免許を一時的に停止されたという前歴があった。
ニックは毛布をたんねんに拭い、証拠を調べる。その異常な熱意をキャサリンは不審に思い、理由を問いただす。ニックは9歳の時に、子守から虐待を受けたことがあった。毛布からはディランとセイピアン医師の他、もう一人の皮膚の痕跡が発見される。DNA鑑定の結果、第三の人物はディランの近親者とわかる。セイピアンとディランの母は「再生(Rebirthing)」と呼ばれる治療を行っていた。毛布を産道に見立ててディランを包み、出産を疑似体験させるという方法。その途中でディランは頭を打って死亡したのだった。
感想
斎場で指揮者ごっこをしていたランディ・ゲセックさん。どこかで見たと思ったら、S1の5話で棺の使い回しをしていた人だった。たしか後わりの方のエピソードでも、臓器売買に関する情報提供者として登場していたような記憶が。しかし、「ヴィヴァルディとヴァレンティ、どちらもイタリア人……ヴェニスにいるようだ」と言いながら指揮者になりきってしまうあたり、かな~り変な人のような。で、被害者の睾丸を見たいと言って、ゲセック氏に「変な人」と言われてしまう主任。調べている時のウォリックの顔、かなりイヤそう。
ニックとキャサリン担当の事件は……あのRebirthingという治療法は効果があるのだろうか。見るからにうさんくさい……というか、毛布にくるんでごろごろ転がすだけで生まれ変われるなら苦労せんわ! と思うんだけどな。まぁ文字どおり死ぬ思いをさせたわけだけど。