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CSI - Season 3, Episode 1
#47 Revenge Is Best Served Cold
- 邦題:「ギャンブラーの切り札」
- 脚本:Anthony E. Zuiker, Carol Mendelsohn
- 監督:Danny Cannon
- 初回放映:2002-09-26
Well … poker's not a game of interaction. It's a game of observation.
事件概要
ポーカーチャンピオン変死事件
グリッソム、ウォリック、サラ、ブラス警部担当。ポーカーゲームの最中に、急に苦しみだして死んだ男性がいた。名前はドイル・ファイファーで、世界的に有名なポーカープレイヤー。爪のミーズ線や口の中の様子から、死因は鉛中毒と思われた。ファイファーの脚には古い銃弾が入ったままで、そこから鉛が体内に入っているのではないかと疑われた。
被害者のドリンクからは目薬に使われるテトラヒドロゾリンが検出された。目薬が血圧を急激に上昇させ、それにより脳のヘルニアが頭の血管を圧迫した可能性がある。ゲームに参加していたメンバーの中には目薬を使う女性がいたが、彼女は最後に着席しており目薬を入れる機会がない。また、飲み物から検出された目薬の成分はリタが持っていた物とは異なっていた。ウォリックはウェイトレスのネイディーンが目薬を持っていることに気づく。彼女の目薬には、被害者の飲み物が混ざっていた。薬をたらした時に少量が逆流したのだ。
検査の結果、被害者の血液には大量の鉛を摂取しなければ見られないはずの好塩基性斑点があり、銃弾はそれだけの鉛を出すほど劣化していなかったことがわかる。ファイファーは86年にチャンピオンになった時にチョコレートを食べたのだが、それ以来縁起をかついでゲーム中は毎回チョコレートを食べることにしていた。カカオ豆の大半は西アフリカ産。そこではガソリンに鉛を使っており、排気ガスから雨に混じり、土壌からココアの実に溜まり、最後にファイファーを死に至らしめたのだった。
飛行場ドラッグレース事件
キャサリン、ニック、ロックウッド刑事担当。60年代から使われていない古い飛行場で、射殺された遺体が発見された。顔の左側を撃たれ、銃弾が右に抜けているのに現場に血だまりがないことから、殺害現場は他の場所であると思われた。遺体の胸には縦に2本、平行して細長い痣が残っていた。
現場の滑走路には、車が2台走った形跡があり、ニックとキャサリンは違法な自動車レースをしたのではと疑う。ガソリンの配合を変えてスピードを出せるようにした車は飛行場のタイヤの跡に、そしてレースに使われるハーネスは被害者の胸の痣に一致する。被害者の車はテントセールで発見され、内部を調べると運転席以外の部分に血の飛び散った跡があった。被害者は運転中に射殺されたものと思われる。車を売ったマスターズ兄弟は、遺体を放置して車だけを持ち去ったのだ。
レース車のメカニックに支払われた小切手から、被害者ジェイス・フェルダーのレース相手、トニー・デル・ネイグロの名が浮かぶ。トニーの母親は2年前に轢き逃げで死亡し、その時に逮捕されたものの証拠不十分で釈放された容疑者がフェルダーだった。キャサリンとニックは現場の飛行場でレース中に発砲できるかを再現実験し、見事成功。トニーは母親を殺したフェルダーに復讐するために、ストリートレーサーになって機会を待ち、そして実行に移したのだった。
感想
新シーズン開始! の割にはけっこう地味……というか普通の事件で始まったな~という感じ。2の最終回は主任の耳に関して不安を感じさせる終わり方だったが、それに呼応するように不明瞭なぼやけた音に包まれ登場する主任。もうシーズン3にもなると、今更メンバー紹介というか、一人一人の見せ場みたいな物も不要になってくるのだろうか。だが舞台はラスベガスといえば……のカジノと、ネヴァダ州といえば……なイメージの砂漠地帯の2つだった。カジノの担当は、やはりウォリック。
主任が大学時代にポーカーで稼いでボディファームの資金を作ったという過去話が……本当? 何だかジョークみたいな気がしないでもないんだけど。でもそれに対するウォリックの台詞が「主任でも生きた人間と同席することがあるんですねぇ」って……。
主任の事件はチョコレートが犯人。チョコ好きなので少々不安に……。まぁ、この場合は十数年にわたって食べ続けてきたという量が問題なのだろうし、それだけ食べてりゃいずれ身体に他の問題も出てきただろうなとは思うんだけど。
キャサリンの事件、あの再現実験は何か意味があるんだろうか。走行中の車から撃てるかどうかの実験? それって、実行する人間の技術しだいなのではないかと思うのだが……二人とも上機嫌だったが、まぁあれだけ広いところをかっ飛ばせば、そりゃー気持ちがいいだろうな、と思った。