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CSI - Season 3, Episode 3
#49 Let the Seller Beware
- 邦題:「脳の暴走」
- 脚本:Andrew Lipsitz, Anthony E. Zuiker
- 監督:Richard J. Lewis
- 初回放映:2002-10-10
All the people in the world are connected to each other by no more than six people.
事件概要
ニューマン夫妻殺害事件
グリッソム、キャサリン、ニック、ウォリック、ブラス警部担当。売家を見に来た若いカップルが、裏庭の屋根の上に横たわる若い女性の遺体を発見した。それは館の主の夫人モニカ・ニューマンで、右のこめかみを撃たれており傍に拳銃もあったが自殺としては不審な点もあった。プールと屋敷の間の地面に2人の足跡を発見し、プールに潜ったニックは男性の遺体を発見。夫のキャル・ニューマンで、プールに投げ込まれてから12時間以内と思われた。キャルが手をはさまれていたフィルタは、ねじが数本抜けていた。グリッソムはウドンコ病の菌を発見。遺体に残る傷から、2人とも殺害されたと思われた。
キャサリンとアーチーはパソコンで売家の「バーチャルツアー」を見て、犯行前にあった置物がなくなっていることに気づく。そのビデオでモニカはポルノまがいのパフォーマンスを演じている。不動産屋ハイツの姿がその背後に小さく映っていることに気づき、2人の仲を疑うが、映っていた姿は等身大のパネルだった。ハイツから得た情報で、ウォリックはニューマン邸のプール清掃人を調べ、フィルタのねじを発見。だがそれは、ニューマン邸へ行くための口実を作るため、わざとねじを抜いたのだった。モニカから検出された精液は、この2人のいずれとも一致しなかった。
アーチーは、ランプにうつる人影から、ビデオの撮影者は息子のマックスと判断。モニカの浮気相手はマックスだったが、子どもの頃に溺れかけたせいで泳げないので、プールでの殺人は不可能。
プールの底から発見された物の中に、ネオプレン(合成ゴム)の断片があった。これがウェットスーツに使用される素材であることから、ウォリックとニックはプロの犯行に思い至る。第一発見者のカップルのうち、男性の方は海軍の軍歴があった。グリッソムは、男がスカンジナビア系であることに気づき、足を調べる。男の足は、グレッグで実験したとおり、ニューマン邸で発見した菌(スカンジナビア系の人間で発症する)による皮膚炎の症状を呈していた。キャサリンは、サンディエゴで売りに出されているジェリ・ニューマン(キャルの元妻)の家のバーチャル・ツアーで、ピーターの写真が飾られていることを発見する。
マンディ・カーク殺害事件
サラ、ロックウッド刑事担当。高校の校庭で、腹を裂かれて内臓が抉り出された女子生徒の無残な遺体が発見された。内臓からの出血による失血死で、肋骨に残る歯形は人間のものであった。被害者マンディは「サッカー・バニー」と呼ばれるチアリーダー。サッカー選手ひとりずつに「バニー」が割り当てられ、大きな試合の前に贈り物をしたり、朝ウェイクアップコールをしたりしていた。マンディの担当チャック・ダーウェルは、病院に運ばれていた。ロックウッド刑事はチャックの吐しゃ物を押収。遺体からは強力な麻薬PCPが検出された。サラはチャックが胃の中身から、皮膚らしき物体を発見。
チャックが入院したのは大腸菌に感染したせいだった。サラはチャックの歯形を採取。だが傷口とは一致しなかった。サラは再び高校へ行き、感染症の症状を示している少女に会う。チャックをめぐる三角関係で口論になるうち、PCPで幻覚を起こしてアマンダを襲ったのだった。
感想
主任たちの事件は、怪しい人物が次々に登場するが次々にシロと判明し、最後に第一発見者に戻っていく過程が、ミステリとして面白い。冒頭のシーンでその皮膚炎が出てきたら良かったのにな。サラも交えて全員担当として、じっくり描写してほしい気もする。
サラの事件は後味悪いなー。犯人の女の子は、薬物による幻覚のせいで「自分ではなく他の誰かがやった」「悪い夢をみているみたい」という意識しか持っていない。彼女を見るサラとロックウッドの表情が何ともいえない。それにしても、サッカー・バニーって……これも嫌な習慣だなぁ。