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CSI - Season 3, Episode 4
#50 A Little Murder
- 邦題:「遺伝子への憎しみ」
- 脚本:Naren Shankar, Ann Donahue
- 監督:Tucker Gates
- 初回放映:2002-10-17
I think we look for the differences in each other to prove that we're not alone.
事件概要
ローレンス・エイムズ殺害事件
グリッソム、ニック、サラ、ブラス警部担当。小人症の人々が一堂に会するコンファレンス。会場の準備をしていた女性が、ステージで首を吊っている男性を発見。被害者はアリゾナ在住のローレンス・エイムズだった。被害者は、吊られる前に首を殴られて身体が麻痺していたと思われる形跡があった。犯人は小人症の生理学に詳しく、彼らの頚椎が弱いことを知って攻撃したものと思われる。
ローレンスの泊まっていた部屋へ行ってみると、そこにはフィアンセのジェシカがいた。彼女は平均身長の持ち主。サラはローレンスのパソコンの中に、ダニエールという女性からのラブレターを発見。だが画像が精査すると、それはローレンス本人の顔から作成したフェイクだった。「人は自分自身に最も惹かれる」とつぶやくグリッソム。電話会社の記録から、第一発見者メラニーとの三角関係も疑われた。
犯行に使われたロープには、誰かの髪の毛が巻き込まれており、その毛髪には、小人症の原因となる骨幹端軟骨異形成症(CHH)の特質があった。また、そのロープからはジェシカの上皮細胞が発見される。彼女は犯行を否定するが、細胞が発見された理由は説明できない。グレッグは、毛髪の主がジェシカの近親者であることを発見。それは大会でロープを販売していたケヴィン・マーカスだった。ジェシカの細胞は、梱包を手伝った時に付着したものだった。高い場所にロープをかけて吊り下げるという、一見不可能に思われる犯行も、せりあがる車椅子を使えば可能となる。ケヴィンも彼の妻も小人症で、その性質を受け継がずに生まれたジェシカがローレンスと結婚することがどうしても許せなくて、犯行におよんだのだった。だがケヴィンは知らなかったが、ジェシカはすでに妊娠していた――。
テディ・ヘンダース殺害事件
キャサリン、ウォリック、ウルフ刑事担当。被害者は白人男性で、民家に押し入った末の突発的犯行と思われた。気分が悪くなった新人警官を外に行かせ、1人で指紋を取っていたキャサリンが、家の中にひそんでいた犯人に襲われる。ウォリックは、家にあった写真が被害者でないことに気づく。
死因は鈍器による殴打。また前腕には丸い小さな痕があった。頭の傷は「Z」の文字のような形。キャサリンは現場にあった「ZMover」というゲーム機を思い出す。
部屋で発見したデニムの繊維から検出された物質は、大豆油、牛脂、砂糖、ジャガイモの澱粉。そこから、被害者の腕にあった丸い痕は、ポテトを揚げる時の油による火傷と推察。現場になった家の持ち主は、ファーストフードチェーンのオーナーで、現在は休暇でハワイにいた。店の従業員の鼻を調べると、そのうちの1人が指紋検出用の粉を吸い込んでいた。
感想
主任の事件も後味が悪……いや、後味の良いスカッとする犯罪があっても困るけど。しかしラストの「これは単なる殺人ではなく、ヘイトクライムだった。ケヴィン・マーカスは自分自身を憎んでいた」という台詞には、何と言ってよいのかわからない。
キャサリンは現場で襲撃され、普段の気丈さとは異なる弱さを見せる。ウォリックもホリーの件を思い出してかなり動揺。そういえば、シーズン2では、ウォリックが電話に出ている間にニックが襲われてたな……ウォリックと組む時は単独行動しないよう注意しないと。
ラストで主任と話していた人、シーズン1の「引き裂かれた静寂の闇」に登場した校長先生が髪型を変えたの思ったが、クレジットを見ると違う人のようだ。スクリプトによると、主任との手話会話はこんな風だったよう。
女性:どちらへ?
主任:読唇術を受講しているんです
女性:貴方がトラブルメーカーだって先生に言わなきゃ
主任:違いますよ。ではまた