Table of Contents
CSI - Season 3, Episode 5
#51 Abra Cadaver
- 邦題:「父と子と精霊と」
- 脚本:Anthony E. Zuiker, Danny Cannon
- 監督:Danny Cannon
- 初回放映:2002-10-31
“Abracadabra”. That's a cabalistic charm said to be made up from three Hebrew words meaning, father, son and the holy spirit.
事件概要
アメージング・ゼファー事件
グリッソム、ウォリック、サラ、ブラス警部担当。マジシャン、アメージング・ゼファーのステージで女性が失踪した。箱に入れられて剣を刺された後、助手が秘密の通路を案内する途中で、かき消すようにいなくなったという。舞台の仕掛けと通路で、人間の血、人間以外の動物の血、ソラジン(動物に使う鎮静剤)が発見された。その後、ゼファーの助手マティルダがペットの黒豹に麻酔を使用したことがわかる。
人間の血液は、DNA鑑定の結果、6ヶ月前に失踪したゾーイ・クラインと判明。ゾーイの家は人気がなく、冷蔵庫には血液の入った袋があった。グリッソムは隠し扉から秘密の部屋を発見。中にはゼファーの手品の仕掛けの設計図があった。ゾーイが手品の設計者だったのだ。そこにあった古い写真には “Clein Magical Tour” の文字と、老人(Roy)と若い男女(ZoeとZephyr)の姿。ゼファーは腕に赤ん坊を抱いていた――。
その後、ゼファーは新しいトリックを披露。いつものように箱に入り、消え去るはずがそのまま炎に包まれ、ゼファーは焼死。脱出するはずの扉が、金属の棒で固定されて開かなくなっていた。だが、焼死体の指を切断して指紋を調べると、その指紋の主はパンキーだった。また、ゼファーのフルネームはゼファー・ディリンジャー。パンキーはゼファーの息子で、舞台で父親の代役を演じていたのだ。
グリッソムは再びゾーイの家を訪れ、別の隠し部屋でゼファーを発見する。カツラとドレスを身につけた「ゾーイ」はゼファーの変装だった。彼はゼファーを逮捕し、口の中まで念入りに調べて警官に引き渡すが、ゼファーは口の中に鍵を飲み込んで隠していた。
ペキンパー事件
キャサリン、ニック担当。人気バンド「ペキンパー」のボーカリスト、ガス・ケニヨンが遺体で発見された。そばに注射器もあったが、ヘロインの過剰服用の形跡はなく、腕の縛り方も不自然。マネージャは、ガスはもう何年も前に麻薬をやめたと言う。体内にヘロインはなく、死因は空気注射による塞栓症だった。また、右手の人差し指には印刷用の黒いインクが付着していた。
ガスはうつ病の治療を受け、解散の噂もささやかれていた。曲はすべてガスが書いていたため、金銭にからむトラブルも考えられた。キャサリンはガスの手のインクが電話帳のものであることに気づき、電話の相手サマンサ・ディーンの存在を知る。サマンサは、ガスを知らないと言って否定するが、キャサリンはCDジャケットの写真の中に、ガスとサマンサのツーショットを見つける。2人はかつて親密な間柄で、サマンサの息子の父親はガスだった。彼女は養育権を奪われることを恐れ、ヘロインを発見したことにも失望して、ガスを殺害したのだった。キャサリンは、去っていった恋人を恋しがる歌詞を聞かせる。それはガスがサマンサを思い綴った歌だった――。
感想
主任の事件がよくわからない……結局、殺されたのはパンキーだけということなのだろうか。最初に登場したゾーイはゼファーの変装。では本物のゾーイは失踪したまま? それとも死んだの? 血液があるので、ゾーイという人が実在していたことは確かだと思うのだが、ではゾーイとゼファーの関係は? パンキーの母親は? どこまでが現実でどこからトリックなのか、何だか混乱……。
ラストでゼファーが鍵を持っていたので、おそらく逃げてしまうのだろうが、この後再登場するのだろうか。