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CSI - Season 5, Episode 5
#97 Swap Meet
- 邦題:「掟破り」
- 脚本:David Rambo, Naren Shankar, Carol Mendelsohn
- 監督:Danny Cannon
- 初回放映:2004-10-28
But beauty's skin deep and inside, we all look pretty much the same.
事件概要
ヴァネッサ・キートン殺害事件
グリッソム、サラ、グレッグ、ブラス警部担当。
住宅地の噴水の中で、近隣に住むヴァネッサ・キートンの遺体が発見された。ヴァネッサは夫のダンとともにブレイディ家のパーティに出ていたが、ダンは途中で先に帰ったという。継娘のエイミーは外出し、夜中の1時すぎに帰ってきた。死因は溺死、額には、それで意識を失うくらい深い傷があり、背中には細長い物で刺したような傷が菱形状に4箇所あった。また、隣人のパーティにはいささか不自然な高級ランジェリーを身に着けていた。
噴水の水にあった珪藻植物は、被害者の体内の水とは一致しない。つまり被害者は別の場所で溺れ、噴水に捨てられたのだ。水は塩素処理されていたので、プールかスパ。プールの水を採取するためにブレイディ家を訪れたグリッソムは、食器洗い機の中に大量の大人のオモチャを発見。実は乱交パーティだったのだ。
ブレイディ夫妻は、スワッピングをすることで離婚の危機を乗り越えたという。別の相手と交渉を持つことにより、自分の夫/妻への愛情をより強く再認識できるのだという。ヴァネッサはこのパーティに乗り気だったが、夫はそうでもなかったらしい。
ヴァネッサが溺れたのは、カニンガム家のスパだった。妻メグはパーティの後夫と過ごしたと言うが、それは嘘だった。また、ヴァネッサの遺体には、検死の時に見えなかった痣が現れており、二又になった刃物で刺されたことがわかる。カニンガム家にあった二又のバーベキューフォークには、血液反応があった。
トム・カニンガムはキートン家との間で頻繁にメッセージをやり取りしており、ヴァネッサと同じブランドのランジェリーを着けた女性の、首から下だけの写真も持っていた。だが、保安カメラの映像を見ると、トムの相手は15歳の娘エイミーであった。凶器のフォークからも、エイミーの指紋が検出される。エイミーはトムとヴァネッサが一緒にいるところを見て、嫉妬で継母を殺害。致命傷ではなかったが、ヴァネッサは頭を打って気絶し、トムとエイミーが言い争っている間にスパで溺れたのだ。
「来るときも帰るときもカップルで、恋愛は禁止、写真も禁止、子どもたちには絶対に知らせない」というパーティの掟はことごとく破られていた。
バセンジ殺害事件
ニック、ウォリック、キャバリエ刑事担当。閉鎖したゲームセンターの建物を所有していた家主が店を改装している途中、誰かが忍び込んで家主を電動ノコギリに押し付けて惨殺した。換気のため扉は開いていたが、外には立ち退き命令書が貼られていたので、強盗とは考えられない。立ち退きを命じられたテナントはメリッサ・プーリーとチャーリー・ピンシャーといった。二人が現場を調べていると、清掃業者のマーティが現れて早く清掃させろと言う。被害者の妻から急かされているらしい。
元テナントのチャーリーは、ゲームセンターの経営に失敗し、ゲーム機は家主のバセンジに差し押さえられていた。パートナーのメリッサは夜逃げ。ノコギリにはチャーリーの指紋はなく、家主と身元不明の指紋しかなかった。ノコギリはレンタルなので誰の指紋があってもおかしくない。
マーティがニックとウォリックのもとを訪ね、現場に腐敗臭がすると苦情を言う。臭いの元を探してみると、ゲーム機の中にメリッサの遺体が隠されていた。
事故で家主を死なせてしまったのはチャーリーだった。だがメリッサを殺害した凶器は、店に置いてあった野球のバットで、そこからはバセンジ夫人の指紋が検出された。夫人は、メリッサが借金のかたにバセンジと寝ていたことを知り、バットで撲殺。そして早く片付けるようマーティを急かしていたのだ。
感想
前回に続き、何となく「ベガス変態アワー」の趣きが……。今回は腐乱死体より食器洗い機であんな物を洗うということが気持ち悪かった。
だって、腐乱死体の方はまだ「理解の範疇」なのだもの。嫉妬にかられて思わず殺してしまう。でも後始末できないから、ゲーム機の中に押し込んで、機械ごとスクラップにしてしまおうと思ったのだろう。それが事件現場になったために、なかなか処分できなかった。時間がたてば腐敗するのは当たり前。これは、映像はグロかったけど理解できる。
しかし、食器洗い機で……というあの感覚は、理解できない。同じ所にグラスが一緒に入ってるし! 奥の方にあったのはもしかしてアナル用じゃないんですかっ!?!?
手で洗うのが面倒なら、ソレ専用の洗い機を買って風呂場にでも置いておけ! と思ったのだが、しかしこれは、「パーティの翌日はその痕跡が跡形もなくなって、何事もなかったような日常が戻る」という場面であって、その「日常の風景」の陰に……というのが重要なトコロだと思うので。「ソレ専用」があると印象が薄まってしまうのかな。しかし、それにしても。
「別の相手と遊ぶことで、自分が夫/妻を愛していることを再認識する」という理屈も、やはり理解の範疇外だな。それは単に刺激で倦怠期を乗り切っているだけなんじゃないの?
— Yoko (yoko221b) 2006-07-23