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csi:s06:125_a_bullet_runs_through_it_part_two

CSI - Season 6, Episode 8

#125 A Bullet Runs through it, Part Two

  • 邦題:「銃弾のカオス[後編]」
  • 脚本:Richard Catalani, Carol Mendelsohn
  • 監督:Kenneth Fink
  • 初回放映:2005-11-17

I know it wasn't your fault.

事件概要

銃撃事件(死者5名、重傷者1名)

銃撃事件をめぐる住民感情は悪化しつつあった。大勢の「目撃者」がいたため、警察が丸腰の相手を撃った、あるいは登校中の高校生を背中から撃ったという噂が広がっていた。だが警官による発砲は銃を持った相手を正面から撃ったものであり、証拠の捏造は目撃者の誤解であることもわかっていた。ファウストの部屋で発見された拳銃から、彼が少年を撃って自転車を奪ったこともわかった。

残る謎は、最初に追跡されていたビュイックとカプリスの関係、ファウストを狙撃した犯人、そしてベル巡査を撃ったのは誰かということであった。ソフィアはベルが自分と敵の間にいたことから、自分がベルを撃ったのではないかと思い苦しむ。

警官が最初に追跡していたビュイックは黒焦げになって発見される。アダムス巡査部長は、そもそもの発端になった駐車場で、オルテガ刑事とキャサリンに事情を説明。男が妊婦と争っており、彼女の髪をつかんでビュイックにひきずりこんだので後を追って停車させようとしたのだった。キャサリンはその場の監視カメラに目を留める。監視カメラの映像では、男がビュイックの後部車輪の上に手を入れていた。そこにキーを隠していたと推測し、現場から回収した残骸を探すと、キーホルダーが見つかった。中の方に残っていた指紋から、カルロス・コントラノスとその恋人ビアンカの存在が判明。ビアンカは妊婦ではなく、ドラッグをお腹のふくらみに隠して運搬していたのだった。銃撃戦はビュイックからパトカーを引き離すため、ファウストは口封じのため仲間に狙撃されたと思われた。

だが2人は組織の報復を恐れて口をつぐむ。ファウストの狙撃現場や通話記録も有力な手がかりには結びつかず、ファウスト事件での進展は得られなかった。

エステベスの銃には赤いレンガの破片が付着していた。キャロル巡査がエステベスを追いつめた場所には、屋根に赤いレンガを使った家があった。エステベスはいったん屋根の上に銃を放り投げたため、「丸腰で手を上げている男」として目撃された。そして巡査が一瞬振り返った時に屋根から銃が落ち、エステベスがそれを受け止めた。キャロルとブラスはその状態のエステベスを見て発砲したのだった。

近くの民家から回収した銃弾からは、ベル巡査の血液が検出される。だが銃弾は損傷がひどく、銃の特定はできない。そこでグリッソムはサラ、ニック、グレッグとともに現場へ戻り、人形を使って再現実験を行う。ベル巡査の立っていた位置と銃弾を回収した民家をレーザーで結んで弾道を再現すると、ソフィアのいた位置から撃ったものでないことがわかる。ベル巡査の首を貫いたのは、ブラスの弾丸だった。

グリッソムは付近の住民を教会に集め、証拠を提示しながら何が起きたのかを証拠から説明する。ブラスはベル巡査の葬儀に出席する。巡査の夫人はブラスを抱きしめ「貴方の罪でないことはわかっています」とささやいた。


感想

11月Sweeps(視聴率調査月間)の前後編、リキが入っていることはわかるのだが、構成としてはシーズン4「標的の死角」の拡大版――という印象を受けた。ライブで進行する事件で、現場の状況を再現することがメイン。

導入部で保安官代理、エクリー、オルテガ刑事(この3人が同じ画面に集まるとすごい迫力~)、ヴァルタン刑事が集まって事件の概要を説明するところは、わかりやすくて良かったと思う。後編でこれをやってくれるとわかっていたら、前編をそんなに必死に見なくて良かったのに。オルテガ刑事、前編ほど怖い人じゃなくなっていた。

しかし、やはり前後編に分けず、1話で簡潔にまとめた方が良かったんじゃないかという感想は否めないところ。何だか事件以外の要素が多くて間延びした印象があった。

最初の方でグリッソム、ソフィア、サラの少しぴりぴりした場面があって「またコレか!」と思ったせいかも。ソフィアの苦しみはその後のブラス警部との場面の方で丁寧に描写されていたので、こちらは不要だったように思う。それに、前にも書いたけれど、女性同士の関係がすぐ「男性を交えた三角関係風味」に持っていかれるのが少々不満なところ。「話をしてはいけないんだよ」とソフィアを諭してカウンセリングを勧める役は、どちらかというとニックにやってほしかった(もちろん、その変なヒゲはちゃんと剃って!)。

現場の様子はほぼ再現でき、警官の疑惑も晴らせたのは良かったが、ファウスト狙撃事件の謎が残ったことは、やはりスッキリしない。

ファウストがあのモーテルにいたことは仲間と電話で話してわかったとしても、あのタイミングで表玄関から出てくることがなぜわかったのか? 裏から逃げちゃうかもしれないのに、スナイパーが待機していたとも思えない。警察内部に協力者がいたのではないだろうか。

実を言うと私は、再現実験でソフィアの位置からも警部の位置からも撃てなさそう? となった時点で、ソフィアの後方に第三の狙撃犯がおり、それがファウストのことをちくった悪徳警官ではないかと思った。その証拠をベルが知らずに得ていたとしたら、撃たれた動機も説明がつくし。警部が誤射したとは思わなかった。いや、別にそれがはずれたから悔しくて文句言ってるわけじゃないけど。

……そんなわけで、いろいろ不満のあるエピソードではあったけれど、ラストの警部とベル夫人の場面は泣いた。この場面は本当に素晴らしかった。ここはやはり警部で良かった(ソフィアだともっと、見ているのが辛い場面になりそう)と思う。

その他注目点としては、今まで謎だったデイシフトらしき人物が画面に登場したということだろうか。保安官代理が「デイシフトを投入する」と言った後、見慣れない面々がCSIのベストを着て弾丸を掘り出していたので、彼らがそうだと思うのだ。

Yoko (yoko221b) 2007-01-22

csi/s06/125_a_bullet_runs_through_it_part_two.txt · Last modified: 2020-03-25 by Yoko