Table of Contents
CSI - Season 6, Episode 21
#138 Rashomama
- 邦題:「悪魔のブライズメイド」
- 脚本:Sarah Goldfinger
- 監督:Kenneth Fink
- 初回放映:2006-04-27
I'm sure our stories are all the same.
事件概要
ダイアン・チェイス殺害事件
アダム・チェイスとジル・シューメイカーの結婚式で、新郎の母ダイアン・チェイスが殺害され、新郎新婦の乗ったウェディングカーに縛られて引きずられるという事件が発生。ダイアンは有名な刑事弁護士だが、最近担当したギャングのファテリが有罪になり収監されたばかりだった。
ニック、サラ、グレッグの3人は現場で証拠を収集した後、朝食のためファミレスに立ち寄るが、何とそこで証拠品を入れたままニックの車が盗まれてしまう。ニックは直ちに捜索を手配するが、取り戻せたとしても、受け渡しの管理が途切れてしまっているため、証拠を公判で使用することはもはや不可能。また、現場はすでに解放しているので、今さら証拠を採り直すこともできない。
グリッソム、サラ、ニック、グレッグの4人は、それぞれの捜査した内容を話し合う。サラは新郎の親友、グリッソムは新婦、ニックとグレッグはブライズメイドたちにそれぞれ話を聞いていた。内容を総合すると、ダイアンはアダムを溺愛する一方で、新婦のジルを息子に「ふさわしくない」と見なしており、結婚式に白いドレス(花嫁以外は着てはいけない色)を着たり、ジルがヴェジタリアンと知りつつローストビーフを出したりしていた。結婚式の様子を撮影したDVDには、乾杯の場面でダイアンが泥酔してジルをこきおろす様子が映っていた。
被害者の後頭部には、ダイヤのような傷があり、血液からは高濃度のジアゼパム(鎮静薬)が検出される。グレッグは女性の控え室で、弓矢をかまえたキューピッドの置物を発見し、矢の先端に血液が付着していることに気づいていた。その形状は被害者の頭部の傷と一致するが、置物も車とともに盗まれてしまい、照合はできなかった。ジルはジアゼパムを持っており、動機もあったが飲ませる機会がない。
新婦の兄マイキー・シューメイカーがレッカー車の仕事をしていることがわかり、ニックの車はそこで発見される――けばけばしい塗装を施されて。
ニックはロッカー室でジャケットを脱ぎ、そこでシャツに血がついていることに気づく。ニックは現場に行った時に、ブライズメイドのミンディにジャケットを貸していた。ブライズメイドたちは黒いドレスを着ていたため気づかなかったが、ミンディのドレスに付着した血が、ジャケットを介してニックのシャツに移ったものと思われた。
事件は結局、ブライズメイドたち(ミンディ、ヴァレリー、レイシー、シンディ)の共犯だった。まず、医者の妻であるヴァレリーがダイアンのシャンパンに薬を混ぜて飲ませる。ダイアンは控え室でレイシーをなじり、薬を飲ませたことで訴えると脅す。レイシーは怒ってダイアンを突き飛ばし、キューピッドの矢がダイアンの頭を直撃。ヴァレリーとレイシーはミンディとシンディを呼び、4人でダイアンを車に縛り付けてマフィアの処刑に見えるよう偽装。その後、マイキーにニックの車を盗ませたのだった。
ようやくIABが到着した時には、ダイアン・チェイス事件はすでに解決していた。
感想
うーん……。
“Rashomama” というタイトルが “Rashomon(羅生門)” のもじりであると知った時から何となく嫌な予感はしていたけど……やっぱりベガス版「藪の中」だったんだ……。何でこれをマイアミのアレ(ネタバレにつきタイトルは自粛)と同じシーズンにやるのだろう。半年経てば視聴者も忘れているだろうと思って? ベガスとマイアミ両方見てる人って実はそんなに多くない? それとも、わざと同じネタをぶつけた?
ベテラン捜査官にあるまじきミス(ここではchain of custodyの軽視)、各人それぞれの話を突き合わせての現場再構成、視覚効果を使った各人の視点の描き分け――どれも「それもう見た」と思ってしまった。話自体は久々にユーモラスで面白かったし、主任と虫の触れ合いもあったし、こちらのエピソードの方がむしろ面白かったと思うだけに、複雑な気持ち。別のシーズンならもうちょっと新鮮な気持ちで見られたと思うのだけど。
それはそうと、このエピソードで驚いたのは、リーランドことレイ・ワイズかな。冒頭の群集の中で顔を見て「ん!?」と思ったらやっぱり~!マイアミのシーズン4「クルーズ船の底から」に登場したシェリリン・フェンは軽くショックだったけど、リーランドは相変わらず怪しくていいわ。
— Yoko (yoko221b) 2007-05-23