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CSI - Season 7, Episode 2
#143 Built to Kill, Part Two
- 邦題:「奈落の底へ[後編]」
- 脚本:Sarah Goldfinger, Naren Shankar
- 原案:David Rambo
- 監督:Kenneth Fink
- 初回放映:2006-09-28
事件概要
リンゼイ・ウィロウズ
キャサリンはサラを呼び出して事情を打ち明け、内密に現場を調べるよう頼む。その後昨夜のクラブへ行くが、手がかりは得られない。
キャサリン自らが採取した証拠から、レイプ検査は陰性と判明。キャサリンは、娘リンゼイを迎えに行った帰りの車中でその報告を見て安堵するが、その直後に車が突っ込み、リンゼイが連れ去られてしまう。
その後、モーテルにいるキャサリンの写真と、拘束されているリンゼイの写真がサム・ブローンに送られていたことが明らかになる。車から採取された指紋とリンゼイの写真の背景から場所が判明し、リンゼイは無事に保護される。犯人のひとりはその場で射殺されるが、それは自殺したロバート・オブライエンの兄弟だった。さらに共犯者はジョー・ハーシェフと判明。彼らが出資したサムの「エクリプス」プロジェクトは結局不成立となり、彼らは2000万ドルを失っていた。そのためロバートは自殺。
キャサリンはそのことをサムに問い質そうとするが、そこへジョーが現れサムを射殺。ジョー自身も警備員に射殺される。
イジー・ディランシー
往年のロック・スター、イジー・ディランシーが自宅のキッチンで撲殺される。遺体のそばにはその現場をそのまま縮小したミニチュア模型が置かれていた。そのミニチュア模型では、家具の配置はもちろん、被害者の姿勢や鍋など小物の配置まで精巧に再現されていた。さらに、ミニチュア模型の血溜りは被害者の本物の血を使ったものであり、凶器と思われる麺棒のミニチュアも、ちゃんと本物と同じ引き出しに収納されていた。
家にいたのは、イジーと妻マデリン、前妻の子スヴェン、赤ん坊と子守のアニーだった。スヴェンは普段母親のダスティと同居し、週に数日だけイジーの家に来るという。
アニーは、イジーと関係を持ったことや彼の金庫をこっそり開けたことは認めたものの、殺害については否定。経済面で強い動機のあったマデリンとダスティはアリバイ成立。スヴェンは精密な透視画法の絵を描くことができ、ミニチュア製作の能力もありそうだったが、血を見ると気を失うという体質だったため犯行は不可能。他に容疑者はいない――。
グリッソムが模型の中の写真を裏返すと、そこには血のついた人形の顔があった――。
感想
前編の事件が2つともあっさり解決してしまい、これで何で前後編? と思っていたら前編での自殺事件がこうやってつながっているわけなのね。なるほどなるほど。キャサリン、レイプされていなかったのは良かったのだけど(犯人がゲイだったから手を出さなかったわけね)、目覚めたときの衝撃や結果が出るまでの間の精神的な苦痛を思うと「良かった」だけですませられない気もする……それに、キャサリンはクラブで飲み物を断ったはずなのだから、あのバーテンも共犯なのでは?
これでキャサリンの身内で殺人被害者は異母兄弟のトニー、前夫のエディに続いて3人目。ダンサー時代の親友も加えたら4人目。周囲に事件多すぎ、リンゼイも危ない目に遭いすぎ!
それにしてもキャサリン……シリーズを重ねるたびに若返って美人になっていく印象があったので、横顔がアップになった時、いささかぎょっとしてしまった。中の人が実年齢に比べて若々しいのは確かだけど、「キャサリン」というキャラに期待される役柄はもう少し年齢を引き上げても良いのではと思う。「父親に対して複雑な思いを抱く娘」という役柄は少々きびしいのではないかと……まぁ、その意味では今回サムが亡くなったことで安心したというか何というか(フィクションとはいえ人が亡くなっているのに不謹慎で申し訳ないけど)。
ロックスターの事件はまだ未解決で何とも……。模型殺人はどうやらこれから続いていく様子。最後に登場したお人形?の目玉は何なの~。あれは誰で、何を見ているの!? 何だか怖い~。
— Yoko (yoko221b) 2008-08-28