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CSI - Season 7, Episode 12
#153 Sweet Jane
- 邦題:「甘い死体」
- 脚本:Kenneth Fink, Naren Shankar
- 監督:Kenneth Fink
- 初回放映:2007-01-18
事件概要
ヴェロニカ・ソレンセン他3名
若い女性の遺体が発見され、ブラス警部とキャサリンが現場へ向かう。そこへ、ボルティモア警察から来たマイケル・ケプラーが合流。本来はデイシフトに採用されたのだが、グリッソム不在を埋める間は夜のシフトで勤務することになっていたのだ。
被害者は2ヶ月前から行方不明だったヴェロニカ・ソレンセンと判明。死因は喉を圧迫したことによる窒息だが、薬物を使って自由を奪ったうえで、間をおいて何度も首を絞め、さらに性的暴行も加えられていたことがわかる。ケプラーはプロファイリングの手法で犯人像にアプローチし、過去にも同種の犯行を繰り返しているはずだと推測。
その仮説に基づいて過去の未解決事件を調べた結果、特徴が合致する事件が3件浮上する。1999年、1989年、1975年に起きた事件で、被害者はすべて身元不明の若い女性で同じポーズで倒れていた。遺棄された場所は、それぞれの年代で犯罪の発生件数が最も高かった地域。彼らは遺体を掘り起こし、手分けして再捜査を開始する。
改めて被害者の検死をやり直した結果、歯の治療痕が全員同じであったことがわかる。そこから絞り込んで調べてみると、歯科医の「Dr. デイヴ」ことデイヴィッド・ラウリーの存在が判明。デイヴはヴェロニカの治療をしたことは認めたものの、他の3名については何も知らないと主張する。だが、89年の事件の証拠として、遺体の噛み痕の写真が残っており、歯形からデイヴの犯行が裏付けられる。デイヴは事件後に歯列矯正をして歯並びを変えていたが、その病院に治療前の写真が保存されていたのだった。デイヴは犯行を認めたものの、被害者の身元については何も言わず、彼女たちは再び身元不明の「ジェーン・ドゥ」として埋葬される。
感想
ケプラー登場! うーん、結構かっこいいじゃないですか!
スーツにネクタイだし、ちょっと謎めいた雰囲気も良いし、プロファイリングして仮説を立てていくという手法も、珍しくて何だか新鮮。
ケプラーのプロファイリングに基づいて過去の未解決事件が再捜査されるわけだが……書類保管箱がネズミちゃんの巣に! 証拠も同じ箱の中ですか~。シーズン2「六番目のチャクラ」では15年前の事件の証拠がちゃんと低温で保存されていたはずなのに……。しかもあっちは犯人が逮捕されて(冤罪だったけど)捜査が終了した事件。未解決のこっちの方が低温保存の優先度が高いはずなのでは?
ジェーン・ドゥたちが掘り起こされる場面。立派な棺に花を飾ってお葬式をしている場面から、木立を飛び越えるようにカメラが動くと、その反対側に立っているのは簡素な墓標。死後何年も何十年も経ってミイラ化している遺体の検死だが、グロいという印象はなかった。本名もわからないまま、粗末な棺を3つ重ねて埋葬される彼女たちが、ただただ気の毒でならなかった。