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CSI - Season 7, Episode 18
#159 Empty Eyes
- 邦題:「ダイイングメッセージ」
- 脚本:Allen MacDonald
- 監督:Michael Slovis
- 初回放映:2007-03-29
事件概要
ショーガール6名
6名のショーガールが共同で住んでいる家で、6名全員が惨殺されるという事件が発生。そのうちのひとり、キャミー・ブルックストンは発見された時にまだ息があったが、発見したサラが見守る中で “Poor wine” と “Bye Fin” という言葉を残して息絶える。
他の5名の被害者はリビー・クーパーソン、ジェニファー・スミス、ベッカ・メイフォード、エミリー・ウィルソン、ローレン・ウォルダーソン。ウォリックは、エミリーが自分と同じ地区の出身で、子どもの頃から知っていた女性だと知りショックを受ける。
その後、部屋にあったワインボトルから、あるミュージシャンの指紋が検出されたため、サラとニックがブラス警部とともにバーへ彼を探しに行くが、そこで偶然、別の傷害事件に遭遇する。駐車場で、マーロン・フロストという男性が首を刺されて倒れていたのだ。凶器に使用されたのは、ショーガール殺しで使われた物と同じセラミック製ナイフ。サラは今回も救急車に同乗して被害者から事情を聞こうとするが、フロストの指紋を取ったところで、彼の指紋がショーガール事件現場にあったものと同じ特徴を備えていることに気づく。ショーガールたちを惨殺したのはフロスト本人で、キャミーが伝えようとした “Poor wine” は、フロストの胸にある「ポートワイン母斑」と言おうとしたものと思われた。
フロストは以前から性犯罪を繰り返している常習犯で、ショーガールたちを殺害した後、自殺を図って自ら首を切ったのだった。キャミーの遺族に面会したサラは彼女に「フィン」という娘がいることを知る。“Bye Fin” は娘への別れの言葉だったのだ。
感想
うーーん、何だかよくわからない事件。結局最初の方で登場した事件の詳細なあれこれは事件解決にほとんど寄与せず、犯人が自分から首を刺して転がってきたという結果?
事件よりもCSIたちの心理を描きたかったのかな、という意図はなんとなくわかったし、サラ、ウォリックに加えてホッジスにまであのように細やかな感情を表す場面があるのは珍しい。ウォリックがエミリーのお祖母ちゃんをハグする場面は良かったけれど、肝心の事件描写はやはり、正直なところ高く評価はできないなぁ……というところ。
こういった事件物で捜査官の人となりを描こうとすれば、具体的な私生活よりも事件への取り組み方で表す(Law & Order方式)か、事件を添え物にして彼らの生活を主体にする(NYPD Blue方式)かで傾向が分かれる(初期シーズンは前者、その後後者へと傾向が変わってくることもある)のだが、このエピソードに限って言えば、結局どっちつかずで両方失敗している印象が拭えない。どちらに集中すればいいんだろうと思っているうちに終わってしまった感じ。
ところで、IMDbを見るとこのエピには「マーロ・バークスデイル」という、The Wireファンにとってはすごい名前の登場人物がいるはずなんだけど、どこに出ていた人なのか全然思い出せない~誰だっけ(演じているのは、Mykel Shannon という役者さん)。
— Yoko (yoko221b) 2008-10-27