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CSI - Season 8, Episode 2
#167 A La Cart
- 邦題:「暗闇の快感」
- 脚本:Richard Catalani, Sarah Goldfinger
- 監督:Richard J. Lewis
- 初回放映:2007-10-04
事件概要
ヴィンセント・バートリー
グリッソム、ニック、グレッグ、ホルスタイン刑事担当。ヘルメットに入ったままの少年の頭部だけが路上で発見される。血痕を逆方向にたどって行くと、首のなくなった少年の胴体部分が発見される。ヘルメットから学校名がわかり、セーフキットで指紋を照合した結果、少年の氏名はヴィンセント・バートリーと判明。警察署にはヴィンセントの兄マット・バートリーが現れる。マットは元フットボール選手で、ヴィンセントは兄のヘルメットと亡くなった父のベルトをいつも身に着けていたという。
ゴーカートに使うタイヤのゴムが発見されたことから、被害者が死ぬ前にカートに乗ったらしいとわかり、ゴーカート場へ行ってみると、ヴィンセントはロドニー・バンクスという少年とカートでライバル関係だったという。
ロドニーはヴィンセントのベルトを持っており、問い質してみると、ヴィンセントと2人でゴーカートを持ち出し、路上でレースをしていたことを認める。途中でヴィンセントの首がもげたことがわかったが、カートを勝手に持ち出したことがバレないよう、遺体を放置してカートを持ち帰ったのだという。
カートに残る証拠はロドニーの供述と符合し、「トラックのタイヤが破裂し、スチールベルトでヴィンセントの首が切断された」という仮説に基づいて実験した結果、ヴィンセントの件は事故だったと結論付けられる。
ハンプトン・ハクスリー
キャサリン、ウォリック、ブラス警部担当。レストラン「ブラインド」で、客として来ていた出版社の社長、ハンプトン・ハクスリーが、頭部にペンを突き刺されて殺害される。このレストランは、照明を一切使わず、暗闇の中で視覚に頼らない食事を楽しむことが売りで、ウェイターは盲目。現場では誰も何も見ていないという。客たちのテーブルからは、ビールに下剤を入れたり、女性客の胸を触ったりという悪戯をした形跡が見つかるが、いずれも殺人には結び付かない。
ハクスリーの会社はヌード雑誌を発行しており、その日伴った女性客2人もヌードモデル。やがて、モデルのうちの1人、シャスタのバッグからボールペンが見つかるが、彼女は犯行を否定し、店のオーナーシェフであるピッパ・サンチェスが怪しいと言い出す。ピッパも元ヌードモデルで、ハクスリーとの間にトラブルがあったからだ。だがピッパは、ハクスリーが来店していたことすら気づかなかったと主張する。
やがて、ハクスリーのカツラに付着していた蜂蜜や、ナプキンに残ったインクの指紋が見つかり、ウェイターのマイケルの犯行と判明。マイケルは最近視力を失ったが、その前はシェフをしており、当時はピッパがその下のスーシェフだった。ピッパはマイケルを誘惑し、レシピや店のアイデアなどを盗んで自分のものにした。挙句、「今は亡き盲目の恋人へのオマージュ」という大嘘を吹聴して事業に成功した。だが店のコンセプトを考えた自分には儲けを還元することもなく、ウェイターとしてこき使う。その復讐に、たまたま来店したハクスリーを殺害し、「ピッパが以前にもめた相手を殺害し、モデルに罪を着せようとした」という筋書きで彼女を破滅させようとしたのだった。
感想
前回はシーズンプレミアといっても、話の流れとしては前シーズンのフィナーレの後編だったので、事件としては今回が初回と言って良いだろう。CSIといえば……のグロネタが復活。
冒頭、エクリーがサラに「グリッソムとの関係はいつ始まったのか?」と質問し、サラが「2年前、確か日曜日に……」と話し始め、そこからヘルメット(とその中の頭部……)がバウンドするシーンにつながっていったので、てっきりサラとグリッソムが恋人関係になるきっかけになった事件の回想かと思ったのだけど、そうじゃないのね。紛らわしい。
暗闇の中で食事を供するというサービスは、Opaque というレストランで実際に行われているらしい。サイトを見てみたけど1)、お店の中の様子とか料理とかの写真がないので、いまいち様子がわからず(コンセプトを考えれば当然だけど)。うーん、わざわざお金を払ってそういうお店に行きたいとは、あまり思わないなぁ。