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csi:s08:171_who_and_what

CSI - Season 8, Episode 6

#171 Who and What

  • 邦題:「絆に飢えた狼」
  • 脚本:Richard Catalani, Danny Cannon
  • 原案:Carol Mendelsohn, Naren Shankar
  • 監督:Danny Cannon
  • 初回放映:2007-11-08

事件概要

カルメン・デイヴィス他多数

線路のそばに住むカルメン・デイヴィスと氏名不詳の少年が殺害される。キャサリンらは現場で犯人の物らしい掌紋を採取してラボに転送し、照合を依頼。すると、その掌紋は6年前の誘拐事件で採取したものと一致するとわかり、「その事件はFBIの管轄になるから」と、捜査は一時中断されてしまう。

ほどなく、FBIで失踪人捜索を担当するジャック・マローン特別捜査官が到着し、ベガス市警チームとの合同捜査が始まる。現金の他にカルメンの宝石が奪われたらしいとわかり、質屋に緊急手配が行われる。

6年前に誘拐されたのは、ジェイソン・テイラーという少年。犯人はベビーシッターを撲殺してジェイソンを連れ去っていた。ジェイソンは養子で実の親は不明、身代金要求もなかったという。今回殺害された少年がジェイソンかどうかは、まだ判断できなかった。

少年はカルメンの家に住んでいたのではなく、誰かポーカー好きの大人とともに泊まりに来ていたらしいとわかり、ポーカーのトーナメントからトム・マイケルズが連行される。トムは元恋人のカルメンに息子を預けてポーカー大会に行ったのだという。少年はジェイソンではなく、トムの息子エヴァンだった。

レイプ検査の結果、未解決のレイプ殺人事件のDNAデータと一致し、連続殺人事件の可能性が生じる。また、カルメンの宝石が質入れされ、緑色のキャップをかぶった男の姿が監視映像で確認される。その男は質屋からタンジール・ホテルのカジノへと向かっていた。キャップのロゴは「ハーグリーン・ハーヴェスト」という肥料会社の物だった。

その後、ボルダーシティで夫婦2人の家が襲われるという事件が発生。使用された凶器から、犯人はカルメン事件と同一と思われた。犯人はカルメンの家に押し入り、その家の金づちで2人を殺して現金や宝石とともに凶器を持ち去る。その後、カジノで現金が底をついたためボルダーシティへ行き夫婦を殺害して金を奪う。そこで拳銃を見つけたため、金づちを置いて銃を持ち去ったものと思われた。

グリッソムは現場の近くに鉄道の線路があることに目を留める。最初の現場、カルメンの自宅も線路沿いだった。犯人は鉄道で肥料を運搬する仕事に就いているのではないか――この仮説に基づいて他の事件を調べたところ、いずれも線路付近であること、さらにこの地理的条件を当てはめていくと、その他にも10件以上の事件が該当することがわかる。

一方、アーチーとニックは監視映像から、犯人がボルダーシティにあるカジノのポスターに目を留め、そのポスターのモデルになったウェイトレスのジーナ・ファレンティーノに会いに行ったことを突き止める。その男の身元は、記入した書類の指紋から、テリー・リー・ウィッカーと判明。ウィッカーは窃盗の罪で収監され、ジェイソン事件の直前に出所していた。さらに、ジーナがウィッカーの元妻であることもわかる。

ジーナの車が手配されるが、ウィッカーは免許証を確認しようとした警官を射殺して逃走する。グリッソムとマローンは後を追って鉄道の駅へ向かい、列車に乗り込んで捜索するが、ウィッカーの策略で失敗。ウィッカーが乗り捨てた車のトランクからは、ジーナの遺体が発見される。ジーナの息子は行方不明。

その頃ウィッカーは、息子コービーを連れて長距離バスで移動中だった――。

Without a Trace シーズン6「狼の末路」に続く…


感想

Without a Trace とのクロスオーバーエピソード、前半。ベガスでクロスオーバーをやるという、これだけでも驚きだけど、相手がCSIファミリーではなくWATと聞いてまたびっくり。これでクロスオーバーとそれ未満を含めて、CBS/ブラッカイマーファミリーすべてが緩やかにつながったということになるのかな。ベガスとマイアミは一度合同捜査しているし、マイアミとNYはクロスオーバーして合同捜査、NYにも「コールドケース」の刑事が来たことがあるし、そして今回ベガスとWATがクロスオーバー。

キャサリンが現場で掌紋を採取し、画像をその場でラボに転送して照会すると、それがそのままFBIに筒抜けになっちゃったという、やや強引な冒頭の展開。現場を何時間も凍結して良いものなのだろうか、という疑問を抱く間もなくバラバラとヘリの音がしてジャック・マローン登場ですよ! すごーい。え、ニューヨークからはるばる? と思っていたら、証言のためサンフランシスコに出張中だったらしい。ジェイソンの失踪は6年前だから……WATではシーズン1の前年頃か。

ジャック・マローンがCSIの舞台にいる、ということ自体が何だか不思議だけど、それが全然不自然じゃなくて、オヤジ2人が妙に馴染んでいて良かった。オフィスでは、グリッソムとサラのわずかな会話から2人の関係を読み取ってしまったらしい。で、自分にも経験が……って! あんたの場合は(サムにしろアンにしろ)全然事情が違うだろっ! と思わずツッコミ。ジャックにはこういう「お前が言うか!」的なツッコミを入れたくなることが多いのよね……CSIの脚本家さんも、わかっていらっしゃる。 “undetermined” なお相手はどっちのことなのか……それはWATシーズン5~6を観るまでおあずけかな。

それはそうと、ジャックがまじまじと眺めていたブタの胎児……あれ、シーズン5でキャサリンに「オフィスの飾りに」ってプレゼントしてなかったっけ。返されてしまったのだろうか。それとも、キャサリンとオフィスを共有しているデイシフトのアヒル主任(仮名)がイヤがったのかな。

Yoko (yoko221b) 2009-10-28

csi/s08/171_who_and_what.txt · Last modified: 2020-04-08 by Yoko