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CSI - Season 8, Episode 11
#176 Bull
- 邦題:「真夜中のカウボーイ」
- 脚本:David Rambo
- 原案:David Rambo, Steven Felder
- 監督:Richard J. Lewis
- 初回放映:2008-01-10
事件概要
コーディ・ラットショー、ティファニー・リグドン、エリック・ホン
ロデオ選手コーディ・ラットショーの遺体がアリーナで発見される。コーディは前日の競技会で牛から振り落とされたものの、その後立ち上がって無事な姿を見せていた。だがその時すでに頚椎を骨折しており、その後同じ場所に衝撃を受けたことで、完全に首が折れて死亡したのだった。
牛のウィンドツイスターがアリーナ上におり、コーディの服の繊維などが検出されたことから当初は事故かと思われたが、1人で牛に乗ってアリーナへ入ることは不可能。誰かがその場にいたはずだった。
その頃、アリーナから離れた路上で、ティファニー・リグドンという女性が車に轢かれて死亡しており、車は近くで乗り捨てられていた。調べてみると車の持ち主はコーディ・ラットショーであり、コーディとティファニーはホテルの同じ部屋に泊まっていたことがわかる。その部屋では、コーディが書いた愛の詩と、「結婚するので別れる」というティファニーからの手紙が発見される。恋愛感情のもつれでコーディがティファニーをひき殺したという疑いが生じるが、時系列をあわせてみると、コーディはティファニーよりも前に死亡していたことがわかる。
ティファニーには売春の犯歴があり、その夜はポン引きの「プレシャス・リッキー」ことエリックが彼女に何度も電話していた。リッキーは、売春から足を洗おうとするティファニーを引き止めようとしただけで、殺害には関わっていないと主張するが、その後リッキーはバーのトイレで射殺される。
バーで聞き込んだ結果、ティファニーの「結婚相手」は、バーで彼女のことを助けたトロイだったとわかる。ティファニーとトロイは意気投合してスピード結婚を決めたのだという。トロイの車を手配したところ、ウォリックが偶然その隣に駐車しようとしており、トロイに気づいて連絡。トロイは銃で自殺しようとするが、駆けつけたニックの説得で思いとどまる。トロイは、ティファニーと結婚するつもりでチャペルの前で何時間も待っていたが、結局彼女は現れない。リッキーが結婚を邪魔したと思い込んで彼を射殺したのだが、ティファニーが来なかったのは彼女が既に死んでいたためだった。
そこでもう一度アリーナに戻って事件の背景を調べてみた結果、従業員のキャッシュが牛の精液を盗んでいたことがわかる。キャッシュはブルファイターのダスティンと組んで牛の精液を盗んで横流ししていたのをコーディに見つかり、ダスティンが彼を殴ったため死亡。そこで牛に蹴られて死んだように偽装し、コーディの車を使って精液を運ぼうとしたが、その途中でティファニーを、コーディの彼女とは知らずに轢き殺してしまったのだった。
感想
このエピソードは、脚本家ストライキが始まる前に書かれた最後のエピだったので、ストが長引けばこれがフィナーレになる可能性もあったわけで……そうならなくて良かった。バラバラに起きた3つの殺人事件。関連していることはしているのだが、実はそれほど深く関連していなかった、というお話……ってこと、ですかね。
キャッシュとダスティンがコーディを殺した後、たまたまコーディの元カノをはねてしまった、というのは少々できすぎというか強引なような気がした。どうせなら、ティファニーとコーディはまったく関連がなかった、という方が良かったような気がする。コーディが詩を捧げたお相手も、ティファニーと思わせておいて実は牛だったんだから。
できすぎといえば、トロイの車の横にウォリックが駐車するのも相当アレだが、これはウォリックの出番を無理矢理作ったような感じ? 停職処分が解けたということは、前回のエピから2週間経ったのか。トロイが警察に自首しに来た時にウォリックが出勤して来て鉢合わせしたのかな。ブラス警部たちもすぐ駆けつけて来たし。
ポン引きの「プレシャス・リッキー」は前シーズンの「最後の仕事」に続く2度目の登場。