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csi:s08:179_drops_out

CSI - Season 8, Episode 14

#179 Drop's Out

  • 邦題:「二階の出来事」
  • 脚本:Dustin Lee Abraham, Allen MacDonald
  • 原案:Dustin Lee Abraham, Naren Shankar
  • 監督:Jeffrey Hunt
  • 初回放映:2008-04-24

事件概要

ジェシカ・ジェインズ、マリア・エスピノーザ、バリンダ・カーライル、ブルース・ザグバーグ

アパートの一室で発砲事件が起き、若い女性が死亡する。現場を調べたグリッソムは被害者の物ではない滴下血痕を発見。見ると天井に穴が開いており、上の階の部屋から血が滴っているとわかる。上の階では住人のエスピノーザ夫人が顔を撃たれて死亡していた。階下からの流れ弾が天井を貫いて夫人を殺害したと思われたが、階下では7つの薬莢と7発の銃弾が回収され、被害者の手からは火薬残渣が検出される。つまり、被害者が薬きょうを使わないリボルバーで天井を撃ち、その弾が夫人に命中したものと思われた。

事件現場となった上下2つの部屋はいずれも、ケレン・タイフォードが借りていたものだった。タイフォードは通称「ドロップス」と呼ばれるプロモーターで、現在は銃の不法所持により収監中。ドロップスは階下の部屋で死んだ女性の写真を見て、売春婦のJJ(ジェシカ・ジェインズ)だと言う。

その後、上の部屋をさらに調べた結果、もう1発の弾が天井にめり込んでいることがわかる。エスピノーザ夫人を殺害した物と同じ銃から発射されているが、夫人を殺害した弾は頭部に残留している。つまり、まずJJが上の階で夫人を射殺し、その後下の階の部屋に降りてきたところを何者かに撃たれ、その際にはずみで天井を撃ち、犯人が銃を持ち去った――という順序であると思われた。階下の現場には犯人が失禁したと思われる尿が残っており、DNAから夫人の近親者の女性――娘のデイナであるとわかる。デイナは以前に殺人未遂事件を起こしていたが、ドロップスの証言で無罪となり、現在はドロップスの子を妊娠しているという。

メッセージ記録から、JJはドロップスの金を奪いに行ったらしいとわかる。キャサリンは、事件前にJJに電話をかけたバリンダ・カーライルの番号に電話するが、応答したのはウォリック。バリンダは車の中で射殺されており、ちょうど現場で捜査に当たっていたのだった。目撃者の話から、ドロップスが経営するクラブでデイナがバリンダの車の助手席に乗ったらしいことがわかる。だが弾道の捜査結果は、バリンダを殺害した人物が後部座席に乗っていたことを示していた。

刑務所のドロップスは、デイナを探すために自分を一時的に刑務所から出してほしいと要求。ブラス警部とニックは仕方なくドロップスの要求を呑み、手錠とGPS装置で厳重に拘束したうえで外に出す。ドロップスはまず彼の資金を運用していたブルース・ザグバーグの自宅へ向かうが、ブルースはすでに射殺。次にドロップスは義姉シェリーに会い、彼女にブラスの名刺を渡す。

その後ドロップスは自分の経営するクラブへ行くが、そこで彼は冷蔵庫の中の秘密出口から逃亡。シェリーに名刺を手渡した時に、GPS妨害装置を用意しろという指令をこっそり書き込んでいたのだ。ニックは後を追うが、ドロップスは通りかかった車に乗り込んで逃亡。

ドロップスを乗せた車は、JJの夫ウォルターの物だった。さらに、ザグバーグとバリンダを撃った銃が同一で、他の事件とは異なることもわかる。さらに、クラブの監視カメラには、ウォルターがデイナを銃で脅して連れ出す場面が記録されていた。

JJはドロップスが上前をはねていることを知って、金を奪いに行き、何も知らないというエスピノーザ夫人を射殺。階下の部屋にいたデイナは銃声を聞いて何が起きたかを知り、下に降りて来たJJを射殺。ウォルターはバリンダを使ってデイナをおびき出し、用済みになった彼女を射殺してザグバーグ宅へ行くが、彼も金のありかを知らなかったので射殺。次にデイナに銃を突きつけてクラブへ行くがそこにも金はなく、デイナを人質にして今度はドロップス本人から金を隠し場所へ案内させていた。だがドロップスがGPS信号を復活させたため、寸前でブラス警部らが駆けつける。

ウォルターは逮捕され、ドロップスも再び刑務所へ。デイナは無事に出産するが、そもそもの原因はドロップスだと言って、もう別れると引導を渡す。


感想

ドロップスことメソッド・マン(The Wire の「チーズ」役)の登場は、シーズン6「クレイジーストリート」、シーズン7「リムジンの惨劇」に続いて3回目。いつのまにか収監されていたが、銃の不法所持ってまさか、リムジンの事件で使ったあれ? ……いや前回は弁護士の活躍で逮捕を免れていたから違うか。あの弁護士さんは有能そうだったけど、もう契約していないのだろうか。

映画「48時間」のように、と言って自由の身になったドロップスが逃げちゃうのは何となく予測できたけど、ドロップスの部下ともなると、GPS妨害装置を常に用意しておくものなんだろうか。ウォルターが通りかかったのは、偶然にしてはできすぎだが、仕組まれたにしては仕組んでいる時間が足りないような……。見ている間はスピード感があるし、ブラス警部、ニックとドロップスのやり取りも面白いので気にならないが、後からストーリーをまとめようとすると「???」になるんだよなー、これが。

Yoko (yoko221b) 2009-11-28

csi/s08/179_drops_out.txt · Last modified: 2024-02-18 by 127.0.0.1