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CSI - Season 9, Episode 18
#200 Mascara
- 邦題:「オグンのいけにえ」
- 脚本:Dustin Lee Abraham
- 原案:Dustin Lee Abraham, Naren Shankar
- 監督:William Friedkin
- 初回放映:2009-04-02
事件概要
シルヴィア・マリック他
頸椎を砕かれて死亡した若い女性の遺体が発見される。ラングストンは、被害者が元教え子のシルヴィア・マリックであることに気づいて驚く。
大学にあるシルヴィアの研究室は何者かによって荒らされ、資料が散乱していた。ラングストンはその中の写真を見て、「論文のために未解決事件の現場写真を提供してほしい」と頼まれたことを思い出す。シルヴィアは11年前に起きた連続殺人事件を調べていたらしい。その事件では、ヒスパニック系の女性が3人、シルヴィアと同じように頸椎を砕かれて死亡していた。ラングストンは、シルヴィアは事件を調べる過程で犯人と接触したために殺されたのではないかと考える。
シルヴィアは手の中に革の切れ端を握り締めていた。その革からは、複数人のDNAとともにダチュラという幻覚剤が検出される。シルヴィアに対しても、また11年前の事件でもダチュラが使用されていた。
防犯ビデオの映像から、殺される前のシルヴィアがルチャ・リブレ(メキシカンプロレス)の会場から出て来たことがわかり、ラングストンは、革の切れ端はレスラーの覆面ではないかと思いつく。デザインを照合した結果、その革は「ファンタズモ」というレスラーの物であることがわかるが、ファンタズモは犯行を否定し、堂々とDNAサンプルを提供する。
革からは複数人のDNAが検出されていて特定不可能だったが、検出結果からファンタズモのDNA情報を差し引いてみたところ、DVの前歴を持つMCのエステバン・フェリペがヒットした。
ブラス警部らはフェリペを逮捕に向かうが、その頃フェリペはファンタズモと争い、彼を撃ち殺していた。ファンタズモは、父親から譲り受けた覆面をフェリペに盗まれたことに気付いたのだ。
フェリペはその場で逮捕されるが「殺したのは私ではなくブードゥー教の破壊神オグンだ。私は何とかオグンを説得しようとし、祈祷師にも頼ったが効果はなかった」と言い出す。その勝手な言い分に、ラングストンは激しく憤る。
感想
200回記念エピソード、ということでウィリアム・フリードキンが監督したエピソード。オープニングも普段と違っていて、映画のような雰囲気だった。
でも内容は……う~~ん、私にはあまり面白いとは思えなかったなぁ。メキシカンプロレスという派手な舞台装置に頼りすぎで、ストーリーが薄いし、ラングストン1人にスポットが当たりすぎ。こういう時にこそ「チーム」を強調した方が良かったのではないかと思った。
連続殺人犯が10年も犯行を止めていられるのか、という所も謎だし(別の州か国にもっと被害者がいるのだろうか)、犯人像も犯罪自体も掘り下げ不足のような気がする。
ちょっと変わった演出としては、犯人がレスラーを撃つ時と取り調べの時、悪魔の顔が一瞬ふわっと映ったことがあったけど、でもそれぐらいかな。
200回記念といっても、そんなに力を入れすぎないで普段どおりにやった方が良かったのではないだろうか。TVシリーズは1話1話の積み重ねこそが重要だと思う。
— Yoko (yoko221b) 2011-06-19