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csi:s09:204_the_gone_dead_train

CSI - Season 9, Episode 22

#204 The Gone Dead Train

  • 邦題:「検視官の掟」
  • 脚本:Jacqueline Hoyt
  • 監督:Alec Smight
  • 初回放映:2009-04-30

事件概要

リーランド・ジェイコブズ、スコット・ベリンスキー、ブレント・ケリー、ダーラ・ケリー

検死局のロビンス医師は、死因不明の死者が3週間で3人も出たことを不審に思い、キャサリンに被害者宅の捜査を依頼する。本来ならば検死官が「他殺または犯罪による死亡の疑いあり」と判断しなければ、捜査はできない決まりだが、ロビンスの頼みということで断れず、キャサリンは3人目の被害者ブレント・ケリーの自宅を訪れる。だがそこでキャサリンはブレントの母ダーラ・ケリーに襲われて噛まれてしまう。ダーラはその直後に倒れて死亡。

かくして正式に捜査が始まり、ニック、ラングストン、ブラス警部が担当する。ダーラの死因もやはり不明だが、ダーラを除く3名はいずれもインプラントやボディピアス等をしていたことから、同じタトゥーショップの客らしいとわかる。そのショップのオーナーはジャック・ショーといい、3年前まではリノで検死官を務めていた。また、無料の診療所でも働いており、ダーラを診察したこともあった。

ショーは「客の身体を傷つける際には必ず抗生物質を投与している」と主張し、クビにした元店員の「ヴァン・ゴッホ」ことゴーが怪しいと言うが、結局彼らの器具から病原菌は見つからない。

ラングストンとロビンスは、ダーラがブレントにCPRを施した後にインフルエンザのような症状を起こしたことから、何らかの微生物が口から脳に達したのではないかという仮説を立てて、脳の組織検査を行う。その結果、4人の死因は狂犬病だったことが判明。ヒトの狂犬病は稀であるため、通常は検査を行わないものなのだ。

キャサリンはダーラに噛まれたため、直ちに処置が必要となり、主任代理をニックに任せて病院へ。ネバダ州では90年以上狂犬病は発生していないはずだったが、改めて予防センターに問い合わせた結果、3年前にリノで狂犬病の死者が出ていたことがわかる。その件は秘密裏に和解が成立したため関係者の名前が伏せられていたが、検死官がドナーの狂犬病を見落としたため、感染した肝臓が移植されてレシピエントが死亡していたのだ。3年前といえば、タトゥーショップのジャック・ショーが検死官をしていたはず。

ブラス警部らは再びジャックの店へ赴く。すると、2日前に抗生物質を打たれた店員のエリックが突然昏倒。使用した注射器からは狂犬病のウィルスが検出される。また、無料クリニックの看護師でショーの恋人でもあるスーザン・シフは「ショー先生が不審なものをゴミ箱に捨てていた」とビニール袋を持って来る。中身は狂犬病に感染したコウモリの唾液腺だった。

一方、ラングストンとロビンスはひそかにリノへ向かい、「リサーチ」と称して肝臓移植の記録を調べる。死亡した患者の名はサンドラ・ウィリアムズで、彼女の夫はタトゥーショップの店員エリック、母親は看護師のシフであった。

シフとエリックは、ショーが狂犬病を見落としたために娘/妻を失い、その復讐のためショーに近づき、3人の人間を殺害してショーに罪を着せようとしたのだった。

ケイラ・ニュートンズ

グレッグ、ライリー、ヴァルタン刑事担当。ダーラに噛まれたキャサリンも「向こうの事件は当事者になって捜査できないから」とこの事件に加わる。

怪我をした若い女性が車の下に押し込まれた状態で発見される。背中の擦過傷などから、路上を引きずられた後、車の下に足で蹴り込まれたことがわかる。引きずった跡をたどると、ロンダという女性の家に行き着いた。ロンダと友達のダイアナは、被害者の写真を見て、一緒にダイエットに励んでいた仲間のケイラ・ニュートンズと認め、ケイラに危害を加えそうな人物として、元彼のロドリゲスの名を挙げる。

ケイラは病院に運ばれた後に死亡。初めて単独で検死解剖を行ったデイヴィッドは、失血死と判断する。首の傷は比較的小さなものだったが、貧血やダイエットなど凝血を妨げる要因が重なって死に至ったものと思われる。首の傷口に付着していたのはブタの骨。また、傷の様子から、ケイラを引きずったのは比較的力の弱い人物が2人がかりだったことがわかる。

ロンダとダイアナはダイエットの成果をめぐってケイラと争い、ポークチョップを投げたところ、骨が首に刺さって大量出血。2人はケイラの身体をひきずった上、足で蹴って車の下に押し込み、ロドリゲスに罪をなすりつけようとしたのだった。


感想

邦題から期待していたとおり、ロビンス先生とラングストン先生大活躍! 元犯罪病理学者という設定なら検死官とコンビを組まなくちゃ、という発想は当然。今までもモルグで「専門家同士」的な会話を交わすことはあったが、それだけでは物足りない……と脚本家さんもそう考えたのかどうなのか、今回は2人でプロフェッショナルに話し合い、ブルースについて薀蓄を傾け、モルグを飛び出してドライブ。しかも主任代理になったニックには内緒。ハジケすぎじゃないですか先生方!?

キャサリンは冒頭で噛み付かれて破傷風の注射をされ(噛まれるより痛いらしい)たかと思ったら、今度は狂犬病の疑いありということで、病院に連行。何でも狂犬病はひじょうに珍しいので、ワクチンもすべての州に常備してあるわけではないらしい……でも、ちゃんと治療を受けられて一安心。で、キャサリンがいない時はニックが主任なのね! そうかー、順番でいけば当然そうなるよね。以前主任とキャサリンがいなかった時にウォリックが主任代理になったことがあったけれど……そのウォリックもすでに亡く、サラも辞職しちゃったし。

でも、まぁ辞める人もあれば新しく来る人もあって良いじゃないか、ということかな。Bケースでは、検死官助手のデイヴィッドが初めて単独で検死を任されて緊張気味だったけれど、無事に先生のお墨付きをもらえたようで。今後、デイヴィッドが単独でメスを持つこともあるのかな? 今シーズンは本当に、人事面でダイナミックなシーズンだ。

Yoko (yoko221b) 2011-06-19

csi/s09/204_the_gone_dead_train.txt · Last modified: 2024-02-18 by 127.0.0.1