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CSI - Season 10, Episode 8
#214 Lover's Lanes
- 邦題:「憎しみのラバーズレーン」
- 脚本:Dustin Lee Abraham
- 監督:Andrew Bernstein
- 初回放映:2009-11-19
事件概要
ロナルド・トービン
キャサリン、グレッグ、ニック、サラ、ブラス警部担当。ボウリングの選手権の試合中、ボールリターンから男の生首が出現し、試合は中断となる。
生首の主は、ボウリング場で働いていたロナルド・トービン。頭部は死後に切断された物で、鼻に肺胞組織があったことから、胸を銃で撃たれた可能性が高い。ロナルドは一度はプロを目指したほどの腕前を持ち、試合前にも選手の「Xマン」ことケヴィンを負かして恥をかかせていたことがわかる。
だが、ロナルドがケヴィンを負かしたのは、仲間のヴァイタス・リンが裏でこっそりピンを倒していたためだった。ヴァイタスの職場を訪ねると、そこにはロナルドの胴体と、首を切り落としたノコギリが発見される。だがヴァイタスは殺害を否定。試合を撮影していた映像からも、ヴァイタスが生首を仕込む時間はなかったことがわかる。
映像から、生首を仕込んだのはロナルドの恋人だったシーアと判明。さらにボールの穴に付着していた微量の血痕から、ケヴィンの対戦相手だったチェヴィーがロナルドの殺害に関わっていたことがわかる。
シーアはチェヴィーとも交際しており、それに怒ったロナルドがチェヴィーを銃で脅した。だがチェヴィーも銃を持っており、結局ロナルドが撃たれて死んでしまった。チェヴィーは「見つかったら2人とも終わりだ」と言ってシーアを手伝わせ、ロナルドの遺体を木箱に隠した。だが、結婚しようと言いつつ煮え切らない2人の男に腹を立てていたシーアは、ロナルドの首を切り落とし、それを試合中のチェヴィーの前に出現させることで、忘れられない衝撃を与えてやろうとしたのだった。
カーラ・ヨーク、ジェイムズ・ヨーク
ラングストン担当。夫を殺害した罪で有罪の評決を受けたカーラ・ヨークが、拘置所で首を吊って自殺。ラングストンは自殺の理由に疑問を抱き、カーラが起訴されたジェイムズ・ヨーク事件を調べ直す。
ジェイムズの事件は昼番のCSIが担当しており、銃弾の弾道、夫妻の争い、元州兵というカーラの経歴から、特に何の疑いもなくカーラが逮捕されて起訴されたようだった。だがラングストンは弁護人の話から、カーラの態度に犯人らしからぬものを感じる。そしてホッジスとともに実験を行い、銃弾が実際には2階ではなく裏庭から撃たれていたことを突き止める。ホローポイント弾の場合は弾の縁がガラスに当たった時に角度がずれるのだ。そしてその時裏庭にいたのは、カーラの妹ハンナだった。
浮気ぐせのあるジェイムズは、ハンナをはじめ何人もの女性たちと関係を持ち、他所に3人も子どもをもうけていた。ハンナは、姉と姪のためにと、ジェイムズを殺害したのだった。
感想
ボウリングのボールの代わりに生首が出て来るというショッキングな幕開け。脚本家さんがボウリングをしながら「これ人間の頭と同じくらいの大きさだな」と思いついたんだろうか、とか想像してしまった。それと虫! ベガスにはやはり虫がいなきゃ!って感じ。主任がいなくてもご遺体には虫さんが寄って来て、大自然は循環しているのだなぁ。グレッグが走って実験するのも、シーズン5の頃から変わってないなぁ。
しかし真相にきたところで、シーアのぶっ飛び具合に脱力。まぁアイデアと捜査プロセスは良かったけど、事件自体の印象はイマイチ。
ラングストン先生は1人で自殺事件を担当。トリロジーの撮影があったせいか、出番が少なかったと思う。この事件自体は自殺で間違いないものの、「完璧主義」のラングストンとしては、その被告人が有罪評決を受けたそもそもの事件に納得がいかない様子。その読みは正しく、実は冤罪だったことが判明する……遅すぎる真実解明だった。
しかし真犯人が被告人の妹だったとは。この妹がさっさと自首していれば自殺することもなかったんじゃ……。残された幼い娘はこれで、両親と叔母を失ってしまったことになる。妹は「自分と浮気をした義兄が憎かった」と動機を語るが、姉が有罪になっても平然としていたぐらいだから、本当は義兄に多少の未練があって、姉のことも恨んでいたのじゃないかな。
最後は皆でボウリング。シーズン8だったかな、皆でカートに乗っていた場面を思い出す。あの時はサラがひとりだけカートに乗らず、離れた場所から皆の姿を見ていた。そのすぐ後にサラはシフトを移り、降板。今回はラングストンが靴の交換に行って、ちょっと離れた場所にいるところで終了。この配置に何か意味はあるのかないのか。今はまだわからない。